《うれしさは 細かなことに こだわりを》

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 今年はじめて確定申告をEtaxをつかってやってみました。手作業でも大したことはない程度の内容ですので,さして楽になったということでもありません。ただ,折角ネットにつながっているので,経験しておこうと思い立ちました。画面の説明の通りにデータを打ち込めばいいのですが,時折意味が分からない語句に出会って,ページをぐるぐる回ってみたりしながら,何とか作業を終えました。
 「次へ」というボタンを押す前に,確認事項のチェックを入れるのですが,何を聞かれているのか今ひとつ確信が持てなかったり,保存するかどうかという問い合わせも何度も出てくるので,前の保存は何だったのかと迷ったり,結構彷徨いました。作業手順の流れの意味を理解していないので,暗中模索,言われるままに入力とチェックを繰り返すだけです。完了しましたという画面にたどり着いたときは,一安心です。
 作業が終わって,次の心配は,ちゃんと税務署に届いているかということです。届いていなければ何か連絡があるだろうと,向こう任せにしておきました。先日,わずかな還付金の振り込みの連絡ハガキが届きましたので,着いていたようです。一件落着です。
 たった1回の経験で,来年までは1年のブランクになるので,同じ迷いを繰り返すことでしょう。ただ一度できたという経験だけがちょっぴり支えになることでしょう。何年か続けてみようと思っています。
 簡単な文書を添付ファイルで送る程度のことは頻繁にしていましたが,ネットを経由したサイトでの申請作業はこれまでしたことがありませんでした。必要がなかったためです。おそらく,これ以外にはこれからも出てこないと思います。入力作業の曖昧さと手軽さが引き起こすであろう危険を避けたいからです。大事な書類等は手書きで,担当者と面談して確認しながら整えることに慣れているせいでしょう。
 見えない相手,こちらの迷いを確認しようのないシステムが,不安を抱かせます。若い人は人と顔を合わせることが苦手と聞きますが,旧い人間は顔を合わせない方が苦手です。お互いに確かめ合い,了解し合うという作業ができないからです。自分の思い込みだけで動くことは,世間では危ない仕儀です。納得するということは,意外と細部にあります。大まかなことは分かりやすいのですが,具体的な細部は十人十色になります。その了解作業を怠ると,いわゆる,総論賛成各論反対ということになります。
 男と女は結ばれます。総論です。でも,誰でもいいというわけではありません。蓼食う虫も好き好き。相性とは当事者でなければ分かりません。各論です。つきあってみないと分からないのです。その間に細部の確認と納得を繰り返しています。同じことは,人とのあらゆる関係に言えることです。そういったことは分かっているのですが,では細部とはどういうことなのか,それはほとんど説明不能であり,相手によって千変万化することもあります。個別に当たるしかありません。

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(2009年04月12日号:No.472)