家庭の窓
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毎週金曜日の夜8時から小1時間かけて,ボランティア仲間と自治区内の夜回りをしています。グループ全体では,3人一組みで,月曜から金曜日まで分担して,毎週実行しています。それぞれが都合で出られないときは,1人で回ることもあります。仲間の1人が足を弱めているので,自転車で回っています。路地のように曲がりくねっている区内をゆっくりと回り,途中,神社の中は徒歩で一廻りします。かつては神社の木立の奥まったところで悪さをする者がいたのですが,夜回りをするようになって,聞かなくなりました。
毎週ですから,すぐに1週間が来ます。それでも慣れてしまうと,それほど苦にはなりません。回りながらいろいろなおしゃべりをしているので,結構楽しい時間です。この地に家を建て移り住んできた身なので,仲間の1人である生え抜きの土地っ子にいろいろなことを教わるのも,結構楽しいことです。
グループはGPクラブという名称で,現在15人の会員数です。土地っ子と転入者が混在しており,自治区のあれこれの活動などに関わっています。当初はいろいろな中傷めいた声もあったようですが,直接に聞くことはなかったので気に留めていませんでしたが,近頃は存在を認められつつあるようです。従来この地に存在していなかったグループ形式ですので,戸惑いがあったようです。土地っ子の間には,それぞれ同年代ごとに○○会といったグループがあるようで,違和感を持たれたのかもしれません。
このグループは,会費制で,2か月ごとの例会を開き,交差点内にある花壇の花の植え替えや,区内35基程のカーブミラーの清掃,夏祭りの焼き鳥出店,当番での週日毎夜の夜回りのほか,都合のつく者によって週に1度は小学生の下校時の見守りをしています。年に1度の一泊旅行も大きな楽しみです。これらの活動によって,防犯協会からの表彰も受けています。
何の気兼ねも要らないゆったりした集まりです。時折は考え方の違いが現れてすれ違うこともありますが,そこは大人の集まりですので,それとなくやり過ごしています。無理に納得を求めることはなく,それぞれを尊重しています。どんなときでも自分のための発想ではなく,自治区のために善かれという背景があるので,いろいろあっていいという余裕のある集まりです。お互いに協力できるだけでいい,決して無理はしないようにというやり方が定着しています。昨年の忘年会は10周年の節目になりましたが,長続きしている理由は,その辺にあるようです。
会員は男性のみですが,花見や忘年会,また旅行の時には,夫婦同伴にしようということもたまにあります。どこからも補助金をいただいているわけではなく,すべて自費による活動ですから,活動は自由です。ただし,交差点の花壇の花の苗は季節ごとに町から届けられますし,自治区の夏祭りでの焼き鳥出店では仕入れ費用等は自治区の予算で賄われます。猫よりましな手を貸すといったことです。
転居等で退会する人がいると,その空席を埋めるために,会員の推薦によって,新しい方に加入していただきます。現在のところ,定員15名に抑えています。自由な参加にして会員数が増えると,小回りがきかなくなります。大人のガキ大将集団といった感じなので,適当な規模だろうと思っています。
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