《しあわせは 真っ直ぐ姿勢 保つこと》

 
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 運転して前を見ていると,なんとなく落ち着かない気になりました。その原因は,前走しているスクーターの後ろ姿です。女性のドライバーでしたが,ずれているのです。スクーターの垂直な中心線から,身体が左寄りに傾いていて調和していません。中心がずれているのでスクーターとドライバーの一体感が損なわれていて不安定なのです。それでも走行状態が不安定という訳ではないようで,スイーッと走っています。真っ直ぐに座ってほしいと思いながら,道を逸れていきました。
 揃っていないという状態に対して,違和感を感じます。斜めになっているモノがあると真っ直ぐにしたくなります。雑然とした状態は,できる限り解消しようと努めています。目に入るところが整理整頓されていないと,整えたくなります。
 暮らしの中ではモノを動かすので,散らかるのは避けられませんが,最後にきちんと片付けておく方が好ましいと感じます。だからといって,自分以外の者が使いっぱなしで片付けないときに,注意したり文句を言うわけではありません。自分の好みなので,自分が片付けます。
 隅から隅まで片付け回しているわけではありません。どこか目につきにくいところに雑然とした状態を意図的に残しておきます。完全に整理整頓しようとするとストレスになりますし,また,整理しきれないモノが必ず出てきます。どうでもいいという場所がなければ,余裕がなくなります。あまりにゴチャゴチャしてくると,たまには手を入れてあらかたの片付けをしないと溢れてきますので,要注意です。
 片付けるというのは,きちんとしまい込むことが目的ではなくて,次に使うときにすぐに持ち出せるようにという用意周到さが目的です。備えあれば憂いなしということです。どのように片付けるかということについては,次の準備として用意万端を目指すということです。片付けてしまって,いざというときに分からなくなるというのは,片付けたことにはなりません。
 やりかけたことは,早めにけりを付けておくという片付けもあります。間を置くと,その間のつながりがぎごちなくなります。一つのことは一気呵成に片付けておくことが基本です。そうしないと仕上がりが曲がります。
 筋を通すという考え方の整理整頓も大事になります。筋の通らない考え方は,人の共感を狂わします。すんなりと通らなくなります。どこか変ということになります。我田引水という不手際が生じるのも,筋を違えてしまうためです。
 片付け方,整理の仕方は,人によって千差万別です。例えば,机の周りに書類や書籍がうずたかく積み上げられている状況は,整理されていないと見えることがあります。下手に他人が片付けると,分からなくなるということがあります。ご当人にとっては,積み上げたものが時系列や関連分野といった括りで片付けられているからです。個人的な世界であればそれでも構わないでしょう。ただ,共同の世界では,やはり,片付いているとは言えません。
 これからも,いろんな物事を真っ直ぐにしようとする感覚を持ち続けようと思っています。それを意識しておかないと,知らず知らず曲がっていくようになるからです。

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(2010年06月20日号:No.534)