《しあわせは 気持ちを込めて ことを処し》

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 気になっていることがあると,ほかのことをしようとしても、気もそぞろという状況になります。気がかりや気が落ち着かない,気持ちの引っかかりといったことです。後ろ髪を引かれるということもあります。指先の小さなトゲに神経が大きく反応して,気配りが失われることに似ています。引っかかるという表現が例えとして使われます。
 しなければならないことがあるのに,別のことにかまけているときがあります。次の予定があるので,それまでの時間があるようで、気持ち的には使いづらいというときがあります。何か大事な知らせが来るはずだが,いつか分からずに待っている間のように,落ち着かないときもあります。
 もちろん,気になることに向き合っていれば,どうということはないのです。あれもこれもという状況に入らないようにできればいいのですが,生きていると用事やしたいことやしなければならないことがあるものです。心配事があってもお腹は空くという現実に直面します。気になっていることが自分のことであれば,片付けてしまえば済みます。相手のいることであれば,自分にできることを仕上げても,けりはつきません。それはなるようになるという心境でいるしかありません。
 自分にはどうしようもないことがあります。それを何時までも気に掛けている人がいます。自分にできることをするしかありません。できることはした上で,諦めてしまう勇気が必要です。人事を尽くして天命を待つ,ということです。ことによっては諦めきれないこともあります。そんなときは諦めきれない自分に付き合うしかありませんが,決して気持ちを内向きに閉じないことです。目を開いて外を見る時間を確保していないと,気持ちが枯れていきます。
 上の空という状態で動いていると危険です。車の運転などは暴走行為です。運転以外のことに気を取られると,事故を起こします。うっかりという失敗も気の緩みからですが,気持ちが浮ついていて落ち着いていないことです。気持ちの集中がなされていないと,行動の成果は上がりません。号令に「気をつけ」というものがあります。反射的に背筋を伸ばして緊張する姿勢をとりますが,要は身体に気を漲らせることです。
 忙しく仕事をこなしているときは,気持ちの集中の切り替えがうまくいっているときです。優先順位にしたがって仕事や用件に対応していけば,気になるはずのことに向かい合うので,集中することができます。集中するための補助線は,時間が有限であるという事実認識です。同じ1時間の中での仕事量は,集中の度合いに依ります。そのことを意識すれば,少しは集中への後押しになるでしょう。

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(2011年02月27日号:No.570)