家庭の窓
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NHKで「フォト575」という投稿番組があります。写真をお題にして,575を付けるものです。同じ写真に違った句が付けられて応募されているのですが,いずれも良くマッチしています。何の変哲もない普段の写真から,よくこんな意味づけを考え出せるなと感心させられます。ほとんどが,想定外であり,そう言われればそうだなと納得させられています。
答えが一つではないところが面白いので,何となく楽しみに見ています。もちろん,写真そのものの説明ではありません。写真に映し出された要素に,人間社会の心象を重ねています。一種の謎かけです。写真の風景と掛けて,○○(575)と解く。その心は,見る人が感じ取るようになっています。時折,その心が読み取れない場合があります。出演している紹介者が推薦理由を話しているのを聞いて,そういうことなのかと気付かされています。解いてみせられる,その心を読めと迫られる,その二重の楽しみがあります。
謎かけは好きなので,いつか挑戦してみたいと思っています。視聴者である今,感心するばかりなので,創作する側に反転する気力が備わっていません。紹介される作品に対して,自分はそうは思わないという意見が出るようになれば,準備が整った状態になるでしょう。今しばらく,勉強させてもらうことにします。参照のために,NHKのホームページに掲載されているフォト575の紹介から,最後の部分を抜粋しておきます。
先ずは写真を撮ることから始めなければなりません。ぼんやりと眺めていてはいけなくなりますが,かといって張り詰めているわけにもいきません。風景を切り取る目線を鍛える必要がありそうです。ゆっくりと楽しむことにします。
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