家庭の窓
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年賀状のお年玉当選番号を確認しました。はじめのうちは,1等商品を楽しく思い浮かべながら年賀状をめくっていきます。しばらくすると,あまりにかけ離れた番号という現実が思い知らされ,急速に気持ちは萎んで,下二桁に集中していきます。
ぽつぽつと近い番号が現れてくるので,当たりが身近に感じられてきます。1番や2番違いもかなりの頻度で出てきます。自分に出していただいた年賀状の数枚前後におられる方々が「当たり」ということになります。その方たちに当たりの賀状ををお譲りしたと思うことにします。
それにしても,大はずれはあっさりと諦めやすいのですが,1,2番違いとなると,惜しさが募るのはどうしてでしょう。遠くても近くても外れは外れであり,何の重みの違いはないのですが,手元に来たのに,取り逃がしたという印象になります。逃がした魚は大きい,ということでしょうか。
4等の当たりさえも通り過ぎていき,次から次に外れをめくっていくばかりです。結局,200枚ほどの中で2枚だけ,切手シートにつながりました。例年は6,7枚あったのですが,減ってしまいました。ワザワザ引き替えに行くかどうか,迷うところです。ついでの折に,引き替えてもらおうと,かなりどうでもいいような扱いに格下げされました。人の欲は現金なものです。
ところで,こちらから差し上げた賀状の中には,大当たりの番号を背負ったものはありません。切手シート4枚分は,お届けしたのですが,お返しは2枚でした。2枚の貸しです。来年の分として,据え置いておきましょう。
人の運は,全体で0サムであるとすれば,預けてある方が多いような気がするので,年賀状の当たりで使ってしまっては,もったいないのかもしれません。いっそ,宝くじの方に,運を寄せていくべきかもしれません。そんなことができればいいのですが,どこに運が付いているのか,分からないから,楽しくもあり,悩ましくもあります。
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