《せっかちは 効率のためと 言い聞かせ》

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 クルマを運転していて,苛ついてはいけないのですが,苛ついてしまうことがあります。街中の道を走るので車列の中にいるだけですが,直前のクルマの走りに苛つきます。基本的に2車線のうち走行車線を走ります。キビキビ走るのではなくユルユル行きましょうというスタンスです。前車についていくのですが,前車が前前車の後に長い隙間を作って走ると苛ついてきます。車間を空けることは大事ですが,空けすぎでしょうという感じです。
 黄信号で通り抜けできないと,前車が車間を空けていなければ通り過ごせたのに,モタモタするなと舌打ちしたくなります。車間を空けていると,どんどん割り込まれていって,車列の中で順送りに後退することにもなります。時間的には余裕を持って動いているので,多少の遅れはどうという支障ではないのですが,順当に物事が運んでいないと苛つく習性があるようです。
 四六時中せっかちではないのですが,何かをするときはさっさと進ませようとしています。早く済ませてゆっくりしたい,そういう思いです。でも,貧乏性というのでしょうか,何かをしていないと落ち着かないこともあり,あれやこれやと,忙しくバタバタすることになっています。振り返ると,マグロと同じように,止まったらお終いという生き方をしているようです。ゆっくりしたらと言われるのですが,動物は動いているものと屁理屈で応えています。
 火事場の馬鹿力ということが言われましたが,人は切羽詰まるときに,日頃は出さない能力を発揮します。そのうちに終わればいいというのではなく,早く片付けようというプレッシャーを課することで,いわゆる一所懸命に取り組む体制に入ることができます。自らをフル回転させる方策として,サッサと済ませようとしているのです。裏返すと,サッサとしていない人を見ると,フル回転していないというじれったさを感じてしまいます。もったいないと思います。
 締切が目の前に来ないと,やる気が湧かないという人もいるようですが,それもフル回転するきっかけを求めているのです。するときはする,しないときはしない,そのけじめをきっちりと付ける,メリハリの利いたリズムを大事にしたいと思っています。

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(2012年02月12日号:No.620)