《顔を見て あれやこれ読み すれ違う》

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 独立行政法人造幣局の話です。2011年,1円硬貨を45万6千枚造ったそうです。これは貨幣詰め合わせセット用だそうです。セットをそんなにたくさん作るんだと,初めて知りました。それ以外の1円硬貨は造らなかったということで,市中流通用の製造はしなかったのです。在庫に余裕があり,さらに電子マネーの普及で少額貨幣の需要が下がっている背景があるからです。1968以来,43年ぶりのことだそうです。
 また,5円硬貨と五十円硬貨は2年連続で市中向けは製造していないそうです。十円硬貨と五百円硬貨は前年より減らし,百円硬貨は大きく増やしたということです。百円硬貨は自動販売機での利用が多いためです。全硬貨の製造枚数は,7億3817万枚で,86年以来,26年ぶりに8億枚を下回ったと報道されていました。
 日用品を調達するスーパーでは,カードを作って払いをしているので,お金を使いません。不定期な買い物でお金を使うと小銭が出入りする程度です。生活パターンが単調になっているので,財布も持ち歩いていません。釣り銭を貯めて年末に福祉協議会に寄付するようにしていますが,なかなか貯まりません。携帯電話で支払いをするといった方式は採用していませんので,多少はお金を動かしますが,以前に比べると,その機会は減っていると思い返しています。
 因みに,1948年以降の「年銘別貨幣製造枚数」の一覧表が造幣局により公開されています。
(→ http://www.mint.go.jp/data/pdf/nenmeibetsu_23.pdf )
硬貨に変遷があることや,枚数が変動していることなどが見えてきます。
 暮らしに欠かせないものですが,よく分かっていないままに済ませています。クイズなどで,硬貨の裏表や絵柄が問われますが,即答できません。見ているのに見ていないのです。刻まれた数字にしか用がないという扱いです。素材が何であるか,ギザ付きか否かといった情報は省みられません。額面以外のことが気になるのは,記念硬貨ぐらいでしょう。使われずにしまい込まれていきます。流通することが使命ですから,額面だけ分かってもらえればいいのでしょう。
 世間で行き交う人について,動物ではなく人である,男である女である,若者である年寄りである,知っている人である知らない人である,どこまで識別しているでしょうか。何らかの関わりを持つときには,もっと詳しくその人のことを知らなければなりません。住所・氏名・年齢という個人識別が基本になります。その他大勢の中に紛れ込んでいては,関わりは成り立ちません。すれ違っていくのではなく,立ち止まって話してみる,そういった共に過ごす時間を持つようにしたいものです。お金も人も大事に・・・。

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(2012年02月26日号:No.622)