《いつの間に そばに居着いた いのちあり》

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 夏になると大きな葉を茂らせて,リビング前で暑さを受け止めてくれる木が生えています。秋になると落葉し,冬になると1本の棒になって慎ましく春を待ちます。放置していると根が這うのでしょう,少し離れたところから,新しい木が伸び上がってきます。特に邪魔にならないので,伸びるままに任せています。この夏もグリーンシールドが完成しています。

リビング前のグリーンシールド

 ところで,この木は招いたわけではないのにいつとはなしに住み着いて,何となく続いている長い付き合いです。いい加減に住み着いたことを認めてやることにしようと思ったのですが,名前を知らないままに過ごしてきました。失礼かなと思い直して,調べることにしました。手近の自然図鑑では捉えきれませんでした。ネット検索をと取りかかると,植物には名前があるという趣旨の便利なサイトがあって,一発で身元照会が終わりました。助かりました。以下はそのコピペです。

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 オオバベニガシワ(大葉紅柏)
【属名】 トウダイグサ科アミガサギリ属
【樹形】 落葉低木.株立ちで,高さは1〜3mになる.
【 葉 】 互生.葉身の長さは10〜25cmで,ふちには鋸歯がある.
【樹皮】 なめらか.
【 花 】 雌雄同株.花期:4月ごろ.
【果実】 さく果.1cm位の球形.果期:9〜10月.
【分布】 中国原産.日本では観賞用に庭などに植えられる.
【別名】 オオバアカメガシワ
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 観賞用ということですが,我が家では飾りではなく,役に立ってくれています。紅という字が名前に入っていますが,若葉が紅色をしているからでしょう。紅色の印象は,そういえば春の若葉は紅色だったなと思い出す程度です。目の付け所が,植物好きの人とは違っていて,すぐそこにいる木から突っ込みが入りそうです。

 この木の,いや,名前がありましたね,大葉紅柏には一つ厄介なことがあります。雨が降ると,雨粒が葉っぱに当たって,ガラスに跳ねかかってくることです。葉があるばかりに,雨がガラスに降りかかります。ちょっと困っています。もっとも酷いというほどではないので,目をつぶっています。
 雑草も 名前分かると 抜きにくい という川柳がありました。名前を知った間柄になって,これからは付き合い方が変わってくるのでしょう。

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(2012年07月22日号:No.643)