家庭の窓
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ちょっと気になった記事をメモしておくことにします。
【NTT西日本:Clip Click vol.05 2012 AUTUMN 「作法入門2」の転載】
「お辞儀は、ことばを使わなくても、相手に対する尊敬の念や感謝の気持ちを表現することができます。だからこそ、1回、1回のお辞儀を大切に行いたいものです」と小笠原さん(小笠原流礼法宗家 小笠原敬承斎)はお辞儀の大切さを語ります。
武士の時代は正座で行う座礼が基本でしたが、日本も西洋文化が取り入れられてくると椅子から立って行う立礼が主になり、今日に至っています。美しいお辞儀のポイントはどこにあるのでしょうか?「立ち止まって、ゆっくり行うことを心がけていただきたいと思います。歩きながら、話しながらという、何かをしながらのお辞儀では、相手に対する思いを伝えることはできません。
さらに間を意識しないお辞儀はせわしない印象を作り出してしまいます。たとえば頭をさげた瞬間、すぐに身体を起こしてしまうようなお辞儀です。ゆっくりと美しいお辞儀を行うためには、息づかいを意識してみましょう。@息を吸いながら上体を倒す、A動きがとまったところで息を吐く、H再び息を吸いながら上体を起こすのです。小笠原流では『礼三息』と呼んでいます」
息づかいを利用して、ゆっくり間をとってお辞儀をする。他に注意する点は?とお聞きすると、「最近は、頭だけを深く下げることで丁寧なお辞儀ができていると勘違いされている
方が多いようです。お辞儀は腰から上体を倒すというイメージを持って行うことが重要です。その際、首や肩に余分な力が入ると堅苦しい印象をつくってしまうので注意しましょう」と小笠原さん。
お辞儀は、相手や場所などによって、会釈、浅めの敬礼、深めの敬礼を使い分けています。しかしどのくらい傾ければ浅めの敬礼で、どこまで倒せば深めの敬礼になるのか、わからない方もきっといらっしやるはず。「手の位置を意識することで解消できます。立礼の場合、腕は横につけたままではなく、前方へ移動することが基本です。まっすぐ立っているときは、腕は身体の脇に自然におろします。背筋を伸ばして上体を倒しながら指先がももの前にきたあたりでとめると会釈(部屋への入退室時、道や廊下で人と行き交う際)、もものつけ根とひざの中間あたりまで傾けると浅めの敬礼(相手と対面する,あるいはおいとまする際)、ひざ頭に達するくらいまで傾けると深めの敬礼(感謝やお詫びを伝えるとき)とおぼえましょう」と小笠原さんは指先の位置でお辞儀を理解するというコツを教えてくれました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・《以上転載》
お辞儀をするとき、手を身体の横に付けておくものと思っていましたので,前に置くということをこの記事で学びました。これまでは何となく気持ちのままにお辞儀をしてきたのですが,果たしてそれが理に適っていたのか,あやふやです。少し意識して自らをしつけてみることも必要かと感じています。
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