《メモをして どこに置いたか 忘れては》

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 ひろさちや氏の「阿呆の知恵」という新書から,いくつかのことを拾い出しておきます。何かの話の種になるかもしれません。

 仏教の空という概念について,例えで説明されています。校庭は,遊ぶときは狭いと感じますが,掃除をするとなると広く見えます。校庭の広い狭いという属性は見方で入れ替わります。そこで,校庭には広い狭いは備わっているのではなく,空であるというのです。空とは,物差しがついていないことであり,実体的存在ではないということです。
 苦とは? 思うがままにならないことを思うがままにしようとすること。苦を意味するサンスクリット語「ドゥフカ」は思うがままにならないことであるそうです。さらには,あれこれ考えて心配になることは,経験してみれば「これぐらいのことか」と思うことができるので,楽になるのでは。
 仏教での4つの生活心得,四摂法が紹介されています。
 1.布施:施しを与えること。席を譲るのではなく,座らないで立っていることが布施。
 2.愛語:自愛の言葉。無条件に相手を受け入れる言葉。
 3.利行:他人のためになる行為。忘己利他。
 4.同事:他人と協力すること。批判ではなく自分も同じことをすると自覚。

 いつか思い出して考える材料になるかもしれないと,こうしてメモをしています。メモのもう一つの目的は,一字一字メモすることで,記憶の助けになるということもあります。読んだだけでは行き過ぎることになりますが,メモという行為により立ち止まって自分の言葉に代えるという摂取行為をします。この一手間が大事です。

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(2013年09月29日号:No.705)