家庭の窓
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コミュニケーションに苦手意識を持つ女性を「コミュ障女子」というのだそうです。「コミュ障」とは,極度の人見知りや対人恐怖症,どもりなどから,人とまともに話すことができない状態を表す言葉としてネット上で普及した略語のようですが,広まるにつれて,コミュニケーション能力に自信が無く,空回りしたり,引っ込み思案になったりというときも使われるようになっているそうです。
「non-no」4月号では,次のようなチェック項目が掲げられています。メモとして,再録しておきます。
1.人の目を見て話せない。
2.新しい環境になると緊張してしまい自分から話しかけられない。
3.初対面の人との距離感が分からず,ぐいぐい話しかけて引かれる。
4.初対面の人と会話が続かない。
5.聞き役に回ることが多く,自分から話題を振れない。
6.他人に話しかけられるとイライラする。
7.友達と話していると,なぜだかイラッとされることが多い。
8.相手の顔色ばかり気にしてしまい,自分の持っていることを伝えられない。
9.趣味の合わない人と話す気になれない。
10.会話自体が面倒くさい。
11.リアルな人を見ると「別世界の人だ」と感じる。
12.自分の素を見せられるのは家族だけ。
「コミュ障」の度合いを診る項目ではなく,3種のタイプを判別するものということです。
これらがけっこう自分に当てはまると共感する人が多いということです。
テレビに育てられた世代はコミュニケーションの土台が破壊されているという仮説を想定すると,上記の項目はどれも証拠として考えることができそうです。テレビは視聴者に語りかけることはしません。テレビの中で勝手に話が進んでいきます。一方で,視聴者はテレビに語りかけても,返事はありません。相手に言葉をきちんと向けて話し聞くということがコミュニケーションの基本ですが,その素養ができていません。言葉をその辺に捨てるという,捨て台詞の応酬というパターンを学んでいて,それが対話と思い込んでいます。相手に言葉を届けるという気配りがなければ,コミュニケーションは成り立たないのです。
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