《みんなとは 違ったときに リスクあり》

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 ちょっとした思いがけない出来事に遭遇しました。地区体育大会の開会式に来賓として出席したときのことです。臨時駐車場になっているグラウンドに係員の案内で一列に揃えて駐車しました。式典は最近よく聞くようになった熱中症を避けるためにという主催者側の意向で屋内で開催されました。朝の8時にその心配は無用かと思いますが,気配りなのでしょう。
 型どおりの進行で,式典は30分ほどで終了しました。同時進行中の別の用件があるため急いで帰ろうと車に戻ったとき,信じられない光景が目に飛び込んできました。愛車が3列駐車のサンドイッチ状態になっているのです。前後左右をすっかり包囲されています。式が終われば皆さん帰るのでちょっとの間の駐車なのだろうと,しばらく待つことにしました。2台横の車も待っていましたが,まもなく前の車が出たので帰っていきました。
 その後,右前の車が出ていっただけでした。ほかの車は開会式に引き続き始まっている試合に出場している選手のものでしょう。6台ほどの幅の3列駐車は解消されません。車の移動を促す放送をしてもらいましたが,埒が明きません。
 待つ間,どうしてこんなことになるのか考えてみても,わけが分かりません。係員がいるのになぜ車をはさむように駐車させたのか,ドライバーはなぜ車をはさむような駐車をしたのか,それも10台ほどの車が揃って通せんぼとは・・・。スペースは十分に空いています。もし選手の車だとしたら,宣誓で述べたフェアプレイとは何なのか,気配りの失せた体育大会が残念でした。
 施設の職員の方が数人出てきて,前の車を少し左に抱えて寄せてくれました。右前が空いていたので,やっと脱出です。別件の用事には間に合いませんでした。
 人の集まるところでは思いもしない仕打ちを受けることがあるようです。悪気はなかったにしても,目配りをしないことが重なると結果として一部の他人に不運をもたらします。自分が挟み込む車は自分と同じに遅くまで駐車している「だろう」と思わずに,自分とは違ってすぐに出る「かもしれない」と考えることが気配りです。
 社会で割を食うのは少数派です。みんなが長時間駐車をするのに,少数の短時間駐車をする方がいけないという状況が生まれたようです。みんながするようにしないときには,リスクを覚悟しなければならないのでしょう。

(2001年08月26日号:No.73)