《情報を 伝えるための 一ひねり》

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 久し振りに特急で1時間ほどの電車の往復をしました。数年前は車で往復したところですが,さすがに疲れを感じてきました。慣れている人であれば,格安で効率のよい交通手段を選択できるのでしょうが,滅多に交通機関を利用しない不慣れなものなので,一つ覚えの特急指定席というルートにしました。指定席の特色は,貸し切りであるというメリットがありますが,隣席の人を選べないということがデメリットになります。自由席であれば,座れる席があるかどうか分かりませんが,好ましい人の隣を選ぶ可能性もあります。
 今度の往復では,行きの席は,グループらしい外人と隣り合わせました。話している言葉を聴いていると,何となく聞き覚えのある英語やフランス語の感じではなく,ラテン系の言葉のようで意味不詳でした。この列車は途中で進行方向をスイッチバックするために,座席の反転が必要です。お隣の外人を立たせて,問答無用の態で,座席を反転しようとするのですが,そのためには隣接するシートに座っている外人も立たせないといけません。
 言葉は分かりませんので,身振りで進行方向が逆転することを伝えようとしました。周りのすべての席が反転させられていくので,何となく分かってきたというか,仕方がないといった風でした。動き出してから,納得したようです。その後もう少し分かりやすく説明のしようがなかったのか考えてみました。紙に状況を図示すればよかったのではと,後知恵を思いついたりして診ました。ただ,座席を反転させる作業が迫られている中で,そのような悠長なことができるかは危ぶまれます。そのような不適合は,後知恵の常です。
 駅に近づくと,車内放送で,乗り換えの案内があります。乗り換える身になって聞いていると,何か足りないという感じがして,それは何かを探しました。「○○行きの普通列車は5番線から12時15分発です」といった案内が,いくつか聞こえてきます。乗り換えるためにはホームを移動することになります。そこまで考えてきて,気がつきました。移動の出発のホームはどこか,すなわち,この電車が到着するのは何番ホームかということが案内されていないということです。その情報は,いよいよ到着する寸前になって,○番ホームに入りますと聞こえてきます。時間差があるのです。情報は順序よく一括して伝えるように,気をつけることが大事です。

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(2014年05月25日号:No.739)