《怖いから 用心しよう 慣れないで》

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 台風8号が列島をなめるように通り過ぎていきました。沖縄方面にやってきたときには,高い海水温に育てられて,勢いが増し,940hPaという数字が伝えられ,目もはっきりと見えました。台風情報を伝えるアナウンスは,これまでに経験したことがないという形容詞を付けて語られます。風速70メートルの力がどのようなものか,仮小屋を仕立てて風力の威力をシミュレーションをしてくれます。進路予想を見ると,我が家に向かってきます。どうしようかと不安になりますが,逃げ出すわけにもいきません。
 台風がやってくる予定日のことが心配になります。小中学校は休校になりました。町の施設や巡回バスなどが臨時にお休みです。非常勤の専門学校も休校になりました。繰り返し経験したことがない強さだと威かされていると,気持ちが弱気にシフトするので,安全策が過敏になります。大事をとってという策が早めに出されます。
 台風が北上してきます。九州に近づいてきます。夏の台風は東シナ海で右折することがあるという経験を思い出しながら,予報円を時間経過で追いかけていきます。この8号も右折しました。これで直撃は避けられましたが,暴風圏内に入ることは免れないようです。九州を横断するように進み,四国沖に出て行きました。
 台風がお越しになる予定の日,青空ものぞく穏やかな日でした。休校や休みにしなくてもよかったのでは,そう思わせてしまいます。それは後追いの判断ですので,とやかく言うことではありませんが,肩すかしの経験が次回にどのように受け継がれていくのかは心配です。この前は無駄な休みであったので,今度は休まなくてもいいのでは,そのような判断がなされることを危惧します。責任のある判断とは,いつも早めに危険を避けることです。大丈夫だろうという憶測が入り込まないようにすべきです。
 台風本体からかなり離れた地方で大雨となり,災害がもたらされていることを報道から知ります。遠くの台風の影響がここまで及ぶということは,専門家ではない一般の人は誰も予測していないでしょう。近くにあるから用心しますが,遠くにある間は全くの無防備であり,不意を突かれてしまうことになります。警戒領域を大きく想定する必要があると,改めて感じた数日の経験です。

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(2014年07月13日号:No.746)