《本当の 時の流れを 感じつつ》

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 どんな活動も準備から始まって段取りに沿って進ちょくします。制作作業が伴う場合には,納期が決められます。ものの用に立つ前に完成してスタンバイとなります。今日は11月の末ですが,既に来年のカレンダーが手元にあります。月日の流れは年末年頭でひっくり返るような不連続な意識があるので,来年の物事が今の時期に紛れ込んでいると,場違いなものがあると感じてちょっと脇に避けていきます。今年のものと同列に扱わないためです。
 一方で,年度で動く物事があります。暮らしは年で動きますが,社会活動は年度が主流です。このずれを意識するのが,これからの12月〜1月の期間です。リズムに馴染む期間になります。新年を迎えて新しい時間軸になったはずなのに,年度末に入っているという不思議な時間感を味わいます。そのあげく,4月になると,新しい年度というスタートのやり直しを経験することになります。
 幼い時代,学校生活では3学期制であり,2学期の終わりが冬休み,そこにたまたま年末新年があり,3学期で年度が完了するという流れでした。3学期が年と年度のずれにちょうどはまり込んでいるために,今から振り返ると,なんとなく違和感が誤魔化されていたようです。ただそれでも,3学期は,やはり1,2学期とは違った学期という感触は拭いきれませんでした。残務整理期間,だめ押しの期間,そんな感じでしょうか。
 新年を迎えて,年度の残務期間に入るという流れになれていると,そういうものとして過ごします。ただ,歳を重ねてくるにつれて,自然の時間感覚が心地よく感じられるようになってくると,太陽の動きになぞらえられる時間の流れが気になってきます。12月末の冬至を年の終わりと始めの境目とする時間軸です。それは日中の時間が最短の日であり,翌日からは日中の時間が夏至に向かって長くなっていく境目です。太陽暦に気付いた時代の人々の本能が,人としての本当の時間感覚であったと,納得しています。

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(2014年11月30日号:No.766)