家庭の窓
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新聞のコラムに,バレンタインチョコのことが載っていました。本命と義理という2ランクがあることは知っていましたが,義務チョコが登場したというのです。予算での比較が示されていました。本命は2〜4千円,上司や友達に贈るあいさつ代わりの義理チョコは2〜10百円,その下に位置する義務チョコは2〜20円,麦チョコ数粒,1枚の板チョコを小さく割って配ることもあるということです。義務チョコのメッセージは「あなたのことは何とも思っていないし、義理もないけれど、社交辞令上,仕方なくあげます」となるようです。へたに好意の証と勘違いされてストーカーされないように,最低に徹するのだそうです。「本命か義理か」ではなく,「義理か義務か」で悩むのも情けない話であると,結ばれていました。
ネットで検索すると,YAHOO!ショッピングが提案したという書き込みが見えてきました。文章を採録してみます。
女性の皆さん、バレンタインチョコは、もはや義務感。
義務は義理よりもひどいと思っている人いませんか?
言葉上はそうだとしても、義務を果たすことはとてもポジティブ。
旦那さまや彼氏へ,パートナーの義務として贈るチョコや,
上司や同僚,友人へ,女性の義務として贈るチョコ
恋愛/告白目的では使用されない、「バレンタインの義務だから」贈られるチョコ
そんな「チョコ」を贈りませんか?
旦那さまや彼氏など、慣れ親しんだパートナーへ贈るチョコ。
義理ではないけれど、毎年贈っているから告白はしないし、本命という感じでもない。
それは、夫婦・恋人としての義務チョコです。(良い意味で)
上司や同僚、友人へ贈るチョコ、義理というよりも「バレンタインデーだから」贈っている。
それも、義務チョコです。
バレンタインデーに「あげなきゃ、渡さなきゃ」の義務から贈られるチョコレートは、
あなたのパートナーや周囲をHAPPYにするポジティブな義務なのです。
「義務チョコ」に笑顔を添えて、女性ならではの「バレンタインの義務」を果たしましょう★
義務チョコとして想定しているランクは,夫婦,恋人から,上司,同僚が相手ですから,これまで義理チョコと思っていたものになります。どうも義理を義務に読み替えただけという印象を受けます。義理から義務に包装紙を変えたと思えばいいのでしょうか。ところで,新聞のコラムで整理されているものとは違うようです。発信元から伝播するにつれて,伝える人のフィルターを通っていくので,脚色されたのでしょう。
義理チョコという格付けがすっかり安定しているところに,義務チョコという新しい格が参入すると,どうしても新入りは格下に張り付けられます。その意味合いも義理より格下になります。そこで,「仕方なくあげます」と嫌々感が付与されていったようです。義理より格下のランクが暗黙として求められていたところに嵌まったのかもしれません。
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