家庭の窓
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ボランティア組織の総会に招かれて,来賓の挨拶をしてきました。このところ,各組織の総会が水白押しで,報告決算計画予算というセットが目の前を通り過ぎています。それぞれなので,印象に残っていません。ただ習性なのか,計算のチェックや文字の校正をしてしまいます。
来賓が首長と二人でした。首長が挨拶を終えて席に戻ってくる途中にもかかわらず,司会が次を呼び出してくれます。前の来賓が着席する前に,次の来賓が出向くわけにもいかず,戸惑わされます。もう少し礼を弁えた進行をしてほしいものです。
会場はテーブル席で花鉢が一人一人持ち帰りできるように並べられています。型通りの挨拶の後,話をしました。
「こうして皆様を拝見していると,テーブルの花と皆さん方がとても相性が良いように見受けられます。どうしてなのか,先ほどから考えておりました。花はどうして美しいのでしょう。花は花の都合で咲きます。花は命をつなごうとして,そのための手助けを求めています。受粉の手伝いをしてほしくて,助けてほしいというメッセージとして花を咲かせています。人は,花が助けてといっていることを美しいと感じているのです。
花は美しさを誇り見せびらかすつもりなどありません。素直に助けを求めているのです。一方で,ボランティアの皆さんは助けを求めている方に手を差し伸べています。すなわち,ボランティアの皆様方は,助けてと訴える人を美しいと感じているのです。皆さん方が花と相性がいいのは当然だったのです。この一年,皆様方の周りにたくさんの花を見つけて,活動をますます活発に進めていただくことを願って,挨拶といたします」。
どのように伝わったのか分かりません。訳の分からないことを言う変なおじさんと思われたかもしれません。チョット風変わりなことを言うということは自認しているので,一向に構わないのですが,役向きに支障が出ると困ります。それでも,このような少し逸らした話をする楽しみは止められません。
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