《安らぎは 世のぬくもりを 陰に見て》

Welcome to Bear's Home-Page
ホームページに戻ります

家庭の窓にリンクします! 家庭の窓


 観光地に外国人観光客が増えている風景が珍しくなくなっています。名の知れた神社なども観光スポットになるようです。郷に入っては郷に従えの言葉通り,外国の方もお参りをして賽銭箱に硬貨を入れるでしょう。外国の硬貨だと,日本の神様には通用するのだろうかと疑問が出てきます。購読紙に,その辺りのことを書いた囲み記事がありました。
 外国の硬貨はどんなにたくさん集まっても,日本の銀行は両替をしてくれないそうです。神様のお世話をしている神社では,どう処理をしているのでしょう。地元の有名な天満宮では,神社庁を通じて,日本ユニセフ協会に寄付をしているとのことです。協会には「外国コイン募金」があって,各国の貧しい子どもたちのために使われているそうです。14年は7千9百万円分あったということです。
 ふるさと納税というシステムがありますが,各国の方が日本の神社に硬貨を収めると,神社庁からユニセフを通して,自国の貧しい子どもたちの支援になるというふるさと募金になっていることになります。これも神様の思し召しなのでしょうか。新聞では,「金は天下の回りものとは,よく言ったもの」と記事を結んでいました。
 お金は天下を回ることで価値を現します。回っていないと,ただの金属の塊でしかないということです。外国の硬貨は,日本では回ることができません。おもちゃのお金と同じになります。生き返らせるためには,硬貨の回っている国に送り届けてやることです。その届け先として,神様は,貧しい子どもを選ぶように計らってくれました。
 偶然にそうなっただけのことと考える人もいることでしょうが,見えない神の手が働いたと考えることもできます。どう考えるかは自由であるとするなら,この世はそういうぬくもりが現れる世界であると思っている方が,安らぎがあるような気がします。

ご意見・ご感想はこちらへ

(2016年01月24日号:No.826)