《安らぎは 加工ではない 感動に》

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 ある婦人団体の総会にお招きを受けて出席をした後,会場の文化施設で連れとの待ち合わせの時間,催しの案内ボードを眺めて暇つぶしをしていました。ポスターやチラシが掲出されています。
 右から順を追うと,印象派展,近代日本の静物画,マダニ注意,寄席独演会,歌手とのふれあい会,○○まつり,キルト展,吹奏楽定期演奏会,猫の譲渡会(捨て猫),モスクワ・ソロイスツ,メディカルアロマセラピー,始皇帝と大兵馬傭,ベビーマッサージ,お寺deヨガ,献血協力,リンパストレッチ,夜桜ライトアップ,ボイストレーニング,チベット体操,子どもシネマ,スタンウエイを弾こう,芸術祭,の案内です。
 ○○祭りのポスターには,出演する人の顔写真がずらっと並んでいます。有名歌手と俳優の2名が紹介されていますが,続いて並んでいる方々の名前を見ると,アルファベットの名前ですが,意味不明の符号に見えて,読み方も分からず,理解不能でした。さらにほとんどの顔写真がサングラスをかけて気取っているので,区別が付かず,特定できません。見られたくないというメッセージしか感じられないので,諦めるというより,無視しました。
 絵画と音楽の催しの中に,健康的な活動への勧誘もあります。少し筋が違っていますが,夜桜のライトアップは毎春の恒例になっており,施設が隣接する公園の道沿いにある桜並木の鑑賞イベントです。スタンウエイを弾く体験も,この施設が保有するピアノのアピールイベントです。関心のある人には,うれしい企画でしょう。
 音楽を聴くのは好きですが,わざわざ出かけるほどではないので,これでは好きとは言えないかもと思い直します。感動はそこに出かけなければかなわないということは分かっていても,ものぐさなたちでは,心躍ることには出会うことがありません。年相応の気力の衰えのせいなのか,感動という高揚を受け止める余力がないのか,よく分かりません。
 ただ,家の庭で窓のそばの赤いつぼみが日に日に大きくなっている風景は,静かに受け入れています。やがて,咲いたという感動の時に出会うことでしょう。徐々に高まっていく感動に対しては,ついて行けるようです。暮らしの中にある感動,すぐそばにある生の感動につきあっているという安らぎが性に合っているようです。

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(2016年03月27日号:No.835)