《安らぎは なすべきことを 見つけ出し》

Welcome to Bear's Home-Page
ホームページに戻ります

家庭の窓にリンクします! 家庭の窓


 緊急地震警報。そういうものがあることをなんとなく知ってはいました。それがある日,突然にケータイに飛び込んできました。「何?」。慌てて開いてみると,「緊急地震速報 熊本県で地震発生 強い揺れに備えてください(気象庁)」。ほんの数秒ほども待ったとき,家ごと揺さぶられる奇妙な動きに巻き込まれていきました。揺れに備えろと言われても,普段から訓練していないと対応できないことを学びました。
 震源から離れているので,備えるのにぎりぎりの時間的な余裕がありますが,震源に近いと,とても間に合いません。もちろん,それは当たり前であり,離れた所に先行して周知させる手段であることは分かっています。家具などの倒壊に巻き込まれないという備えはできますが,1階がつぶれるといった大きな倒壊には間に合いそうもありませんでした。震源と近いほど大きな倒壊に見舞われル一方で,その対応時間は一瞬ではないある程度の時間が必要であるというジレンマの関係があります。
 熊本地震と名付けられたようですが,大分や日向方面の震源も続いており,九州を横断する群発地震の様相です。緊急地震速報が届いても,体感できる揺れが届いてこないこともあります。テレビ報道では,生活の断絶を余儀なくされた状況がたくさん伝えられます。呆然として何が起こっているのか納得できないでいる姿に,ただつらい気持ちを寄せているだけです。少しでも早く収まることを祈るばかりです。
 平穏な暮らしが,文字通り一瞬に破壊されます。そのことを嘆いても詮無いことと思い定めて,目の前の現実に手を動かしていくことが,できることです。今なにができるか,という道だけが,人に与えられている力です。近くに居るもの同士,何が支え合えるか,力を合わせていく,それが人の強さです。手を差し伸べる人が集まっている,そういう姿がすぐにできあがっているのを確認できると,救われます。みんな素晴らしい。では,私は何をしようとしているのか?

ご意見・ご感想はこちらへ

(2016年04月17日号:No.838)