《安らぎは 今やることが 見えるとき》

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 9月の日曜と祝日は休むことができません。地区での敬老祝賀会が催されて,来賓としてお招きを受けているからです。敬老の日が19日ですので,そこに集中しての開催なら一日で済むのですが,ばらばらの日に行われています。地区ではそれぞれに自治公民館という集会所を持っているのですが,規模が小さくて,祝賀会の出席者を収容できない地区もあります。高齢者の人数が増えているためです。
 福祉センターという公共の施設の大ホールを使う地区も出てきます。ところが,そのためには日曜と祝日の割り振りが必要になります。さすがに平日に祝賀会を開催するところはまだ出ていません。そこで,休日が全て各地区の祝賀会に埋まっていきます。福祉センターの運営の委託を受けている法人の代表をしている関係で,各地区の祝賀会に来賓として案内を頂く仕儀になっています。
 お祝いの席にお招きを受けることはありがたいことですが,来賓あいさつをというお申し出がついてきます。お祝いとお招きへのお礼,今後の皆様のご健勝をお祈りするという定型を踏襲しつつ,中に何事かをお話しすることになります。どのようなメッセージをお届けすればいいのか,迷うところです。
 例えば,地区での高齢者の居場所というテーマを選びます。情報社会になって,人のつながりが仮想世界に取り込まれ,身近な生活空間である地域が過疎化しています。人が触れ合える距離範囲が希薄になっていて,ぬくもりが伝わらず冷えています。ぬくもりは触れあうことで伝わります。その距離は地区内になります。じっくりと落ち着いた暮らしをしている高齢者こそが,地区のぬくもりを支えなければなりません。そのような背景があることを想定して,できることをお願いすることになります。
 警察からの防犯メールを受信していますが,最近特に目立っている事例は,女児に対する不審な接触です。誘い込もうとする言葉掛けや下半身露出という不埒な振る舞いがほぼ毎日伝えられています。登校時は時間が限られているし通勤の人も多いので,不審なことは起こりませんが,下校時は学年によって時間が異なり,人目も少なくなります。誰かが見守る必要があります。地域の高齢者が孫やひ孫世代の子ども達を見守れば,不審者の跋扈は押さえ込むことができるはずです。
 地域の子ども達に関心を持つ人がいる,関心を持つことの大事さを教えてやるのが高齢者の務めです。教えるのは口で指示するのではなく,身をもってしてみせることです。わざわざ行動するから,そこにぬくもりが込められます。そういう姿を見せて欲しいのです。

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(2016年09月18日号:No.860)