《安らぎは 人と仲良く すればこそ》

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 相談を受ける公的な機関に関わっているのですが,機関の守備範囲をはみ出す相談がかなりの割合になっており,対応に迷っています。どのような相談かというと,いわゆる近隣トラブルです。三大近隣トラブルとして言われているのは,ペット,騒音,無断駐車ですが,ここに飛び込んでくるのは少し傾向が違っているようです。ただどのような形であれ,人間関係がこじれるという様は共通です。
 ネット上で近隣トラブルの解決を教えて頂いているサイトから一つの事例を探してみました。

 Aさんは一軒家に住んでいるのですが、隣に引越してきた人からとあることがきっかけで揉めることになります。それは些細なことなのですが、ゴミ出しのルールを守らないというものです。
 Aさんの住んでいる地域はゴミ出しのルールを守らなければ、ゴミを持って行ってもらえないということで、いつも隣人のゴミが残っていたのです。ですが、その隣人はいくら注意をしても改善しないままですし、ゴミを持ち帰って保管することもしなかったことからトラブルになりました。
 自治会などにも相談をしてみたのですが、自治会ではどうしようもないと言われてしまったことから、役所に相談をしてみたそうです。意外と親身になって相談にのってくれ、隣人とのトラブル解決に動いてくれたという話がありました。ただ、役所といってもその地域、地域で対応先が異なるかもしれませんので、まずは確認をしてから相談するようにしてください。
 直接相手に申し出ると相手が怒ってしまって、トラブルが大きくなる可能性もありますので、相談の順番としては
      自治会 ⇒ 市役所 ⇒ 警察 ⇒ 弁護士
が良いのではないでしょうか。自治会が解決出来なくとも、役所で解決できるかもしれません。最悪はプロの弁護士です。例にしたケースでは直接注意していますが、多少遠回りで時間が掛かったとしても、色んな人を巻き込んで周囲から注意した方が危険性が少ないと思います。


 人との関係は第三者が絡むことでほぐれてきます。当事者間では感情がぶつかりますが,第三者に対しては感情をぶつけるいわれが無いということで,冷静にならざるを得ないからです。大岡裁きの三方一両損の故事に倣った第三者の仲裁を受け入れないと,振り上げた拳を下ろせないと認めるしかありません。感情は長続きしないので,出口を作ってやれば抜けることができます。
 普通に付き合っているという関係を築いておけば,感情の噴出を避けることができます。逆に知らない同士は,些細なことでぶち切れることになります。自分を守るために神経を高ぶらせるからです。自分を大切にすることが行き過ぎると,他者との共存という価値を失うことになります。日頃のあいさつを交わすことが大切です。

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(2017年03月19日号:No.886)