《安らぎは 考えていく どうすれば》

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 台風5号による風が庭木を時折ざわつかせています。これから風が強まるのでしょう。先月に集中豪雨に見まわれた朝倉市では,一層の不安があることでしょう。無事に通り過ぎてもらいたいと願います。
 その朝倉市を訪ねたコラム記事が目にとまりました。そこで紹介されている男性の話です。

 スーパーで『あんたんとこはいいな。うちは全てのうなった』と言われてね。この辺りだけ土砂は来なかった。申し訳なくて,家の裏口から出入りするようになった。家の前の花に水やりもできん。はばかられてね」。

 コラムでは,「隣近所との触れ合いを無くした人も「心の被災者」といえるかもしれない」と結ばれています。

 近くの知り合いの中で,不運な人と免れた人の違いができたとき,それぞれの心もすれ違うのでしょう。神のいたずらと割り切ることもできず,あからさまな対面からは逃れたくなります。以後,なんとなく袂を分かつようになっていくかもしれないと思うとつらく寂しくなります。
 同病相憐れむと言われるように,同じ境遇ということが人の縁を結ばせることがあります。もし,地域全体の復活という少し大きなつながりを持つ同志となれたら,違いを乗り越えることができるかもしれません。その際に,災害を免れた人がその復興にどれほどの痛みを差し出すことができるか,自らに災いを招き入れる意志を持つことができたら,同志となれるかもしれません。
 どうすれば人の縁を壊さなくて済むのか,そのような情報を後日談として伝えてほしいと思います。

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(2017年08月06日号:No.906)