《楽しみを 見つけて過ごす 年始め》

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 2002年の元旦です。

明 け ま し て お め で と う ご ざ い ま す。
皆 様 の ご 多 幸 を お 祈 り 申 し 上 げ ま す。

 このコラムも皆様の支えを頂き,二度目のお正月を迎えることができました。まだまだ書き続けて参ります。午年の本年も,どうぞよろしくご贔屓のほどお願い申し上げます。
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 心静かに迎えた年明けです。いつもの朝と違うのは気持ちのありようでしょう。スタートラインに立ったときのあの高ぶった緊張感に似ています。それでも,休みであることも手伝って,時間はゆったりと流れていきます。テレビの前にごろんとなってぼんやりしたり,大部の新聞を紐解いたり,家族と他愛のない会話を交わしたり,何をするでもない過ごし方です。
 暮れの忙しさはこのゆったり感を味わうためのようです。おせち料理は日持ちのするものであって,松の内に奥様方を炊事から解放するためであったという伝統そのままに過ごしています。そこで,連れ合いと同じ時間を過ごすというのもいいだろうと,コタツをはさんで向き合って座っていますが,ウトウトされると置いてけぼりです。
 このように授かった暇をどう使えばいいのでしょうか? 漫然と過ごしては勿体ないと思うのは仕事中毒から脱しきれていない証拠かもしれませんが,年頭だからという気分に押されてしまいます。それが三日坊主の種になります。でもそれができるのは若いときの特権でしょう。
 昨年ある筋の要請を受けて新年度早々から新しい理系の短期講座を担当することになっていますが,それが今年の大きな挑戦です。何か新しいことに取り組めるのは,心が浮き立つものです。0からの出発ではなくて1からの出発に過ぎませんが,自分流が他流試合できるチャンスを得たことはやはりワクワクします。
 実をいうと,このように文章を書いて多くの方に読んで頂く文系の挑戦は,ほんの数年前からちょっとしたご縁に恵まれて始めたことで,これは0からの出発でした。そのご縁が次々と連鎖してたくさんの素敵な方々との新しい出会いが続いています。一期一会に込めた伝えたい一心は伝わるという喜びを感じています。今年はどんな方々と出会えるか楽しみです。
 年頭に考えることは楽しいことに限ります。先行きには誰でも不安があります。その不安に優る楽しみを見つけておかなければ,幸せは感じられません。「夜寝るときに,明日の朝起きるのが楽しみな人は幸せである」と言った人がいます。一日の始まりも一年の始まりも同じでしょう。たった一つの楽しみさえ見つけることができたら,人はたいていの苦労をしのげるものだと思います。連れ合いの楽しみを聞いてみることにします。

(2002年1月1日号:No.92)