 家庭の窓
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サザエさん症候群という気持ちのゆらぎがあるそうな。なんでも，日曜日の夕方のテレビで放映されている家庭漫画が原因だっちゅことらしい。番組が始まるときは日曜日の気分で楽しいらしいんじゃが，３０分してサザエさんと視聴者のじゃんけんの場面になると，急に日曜日が終わりと気づかされて，気分が青ーくなるってことらしい。面白いな。月曜日が憂鬱というのでは，幸せにはなれんじゃろうに。
西洋の物知りさんが言いなさったそうじゃが，「あんた，明日の朝起きるのが楽しみか？」と問われて，「楽しみじゃ」と答えられる人は幸せということらしい。わしら，夕方に一仕事終わってゆっくり風呂に入って，暖かい布団に横になったとき，「寝るだけが楽しみ」と言いよるが，ありゃ不幸せなのかな。明日のことなんぞ，これっぽっちも頭にないもんな。
師走になると，顔を合わせる人が「もう一年が過ぎてしもうた，早いもんですな」と言い合わせているが，あれは幸せなんじゃろうか，それとも不幸せなんじゃろうか？ 「明日はあればせにゃならんぞ」と追いまくられていると，まだやってこない明日に追いかけられているという妙なことになっちょる。「早くせにゃ今日が終わる」と焦っていると，日にちはすぐに経ってしまうんじゃろうの。「明日が早く来んかな」とこっちが追いかけていると，一年は長くなるということかもしれんな。
子どもの時は一年が長かったが，歳を重ねてくると一年はすぐじゃが，それでいいのじゃろうか？ 明日を楽しみにするためには，今日を楽しく過ごすことじゃないかの。今日をやらされることばっかりしていると，夜になって解放されたという幸せを感じてしまうんじゃが，それは不幸せが終わって０に戻ったということでしかないんじゃ。０から幸せに向かうことが本当じゃろう。それなら，自分で決めてこうしようと取り組む今日にすれば，それが明日を追いかける姿勢になるというもんじゃ。
泣いても笑っても同じ一日なら，笑って過ごした方がいいんじゃないか。同じで，イヤイヤさせられても楽しくしようとしても同じ一日なら，楽しくすすんでした方がいいんじゃなかろうか。おだてられてうれしくなってしている内に，しようという気になるようにしつけられているワシが言うから，確かじゃと思うよ。
うとうとしていて，夢を見ていたようです。何か寝言を言っていませんでしたか？ さあ，遅れを取り戻さなくては！
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