家庭の窓
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内閣府による調査を紹介します。
問4 あなたが、自分や身近な人が犯罪に遭うかもしれないと不安になる場所はどこですか。(複数回答)
上位4つは次の通りです。
| 平成29年9月 | 平成24年7月 |
インターネット空間 | 61.1% | 41.9% |
繁華街 | 54.3% | 53.7% |
路上 | 47.6% | 53.6% |
電車、バス、飛行機などの乗り物の中 | 34.6% | 25.2% |
「インターネット空間」が急増しています。5年間で空間意識が変わってきたのは,スマホなどの普及と利用が進んできたことによるものでしょう。ネット空間で出会う人が匿名や自称でしか無く,素性の確認が貧弱であるという不安です。手中の小さなスマホの画面でしか見ることができないので,ネット空間の広大さが実感できません。どのように何がつながっているのか,見えない暗闇の世界です。発信した情報がどこに届いているのか把握不可能なので,自己によるコントロールは不可能です。
プロバイダーが管理している情報は,かろうじてコントロールできますが,閲覧された情報が拡散して蓄積されると,ネット空間にいつまでも残り続けます。この消えないという点でも,不安になります。若いときの不始末が,いつまでも検索できるということが起こっているようです。
情報化と国際化がインターネットの空間で実現されていますが,信頼関係という確認は他の空間でするしかないということになります。もともと現実の空間で信頼関係のある方とであれば,ネット空間でのつながりも安心です。しかし,その逆のネット空間でのつながりが在るから,現実空間で信頼できる関係であるとはなりません。6割の人がインターネット空間を不安に感じているということは,信頼の確認をする手立てを別に持つことが求められていることになります。
自分のことを棚に上げています。この文章もネット空間に掲げています。読んでいただいている方と信頼関係を持つために何か特別なことをしているわけではありません。どこの誰とも分からない書き手が,誰とも知らない読み手の皆さんと今つながっています。内容に間違いが無ければ問題ないということで,つながっている方もおられるでしょう。一つだけお伝えできることは,知り合いの方が見ていただいていることです。その方に語りかけることで小さな信頼関係を保つように心掛けています。
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