《喜びは 世間の動き 学び取り》

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 このところ,子どもを産まない人を責める意見を言った議員さんが話題になっています。子どもを産むことが義務であるかのような物言いに,反発の声があがります。少人数の中で,そのような発言があっても,それは個人的にそう思っていればいいと,仕方ない形で許容されるでしょう。しかしもしも他人に押しつけるようなら,それは無用に願いたいとなるはずです。何をどう考えていようと,それはあなたの勝手,自由です。
 議員さん方は,一旦当選すれば丸ごと信認されていると勘違いされているのでしょうか? 例えば,投票者の60%の得票で当選したのであれば,60%の信認であると弁えておいた方がいいでしょう。ましてや,子どもを産まない人のことを責めるという考え方は選挙の際に訴えてはいないのでしょうから,信認されてはいないはずです。議員という立場の中で発言すべきではないと考えてほしいものです。公的な発言としては不適切な内容であると自制する裁量こそが期待されているはずです。
 一方で,普通の人たちがネットで不適切な発言をしでかして,迷惑をかけることもあるようです。昔を振り返ると,友達同士のおしゃべりでは,人の悪口も出て来ることがありました。それはごく内輪の中に閉じ込められていました。ところが,ネット空間でのおしゃべりとなると,内輪では済まなくなります。ネット空間は相手の存在が見えないので気がつきませんが,公開の場です。スマホなどに気軽に書き込む際には,大観衆を前に内緒話をしているようなものと思っていた方が賢明です。その気配りを欠くと,意に反して,相応しくない話に扱われて,そんなつもりではなかったといわざるを得なくなります。
 話をする際のマナーとして,場所柄を弁えるということがあります。スマホに書き込むのは,満員の大講堂でスクリーンに映し出されているのと同じと弁える方がいいでしょう。スマホという個人の世界が大観衆の公開の場に直結しているのです。世界から情報が得られるというネット空間は双方向であり,世界に向かって情報公開されるのです。これまでに経験したことがない空間ですので,皆が慣れるまでタイムラグがあります。その間に起こってしまう不都合な出来事から学ぶしかありません。

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(2018年07月29号:No.957)