《喜びは 指の機能を 増やせたら》

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 ポテトチップス,フライドポテト,チョコフレークといったスナック菓子を食べるとき,手で掴むか箸を使うかということが繰り返し話題になっているそうです。手掴みが当たり前という大きな思い込みに対して,箸で食べるという発想が殴り込んだという勇ましいことではなく,ただ単純に箸を使う事情があったということのようです。
 手で掴むと菓子の油などが指先に付着します。食べ終わると洗うことになります。その食べるという行為の流れに,別の指作業が割り込むようになりました。食べながらスマホを操作するという行為です。操作は指先を画面に触れることなので,画面に油などを付着させることになります。その汚してしまう結果が嫌がられています。箸ではなく,爪楊枝を使用することもあるということです。
 食べるときにもスマホを操作する必要があるのかということではなく,起きている間中スマホは片時も放せないモノという状況です。食べながら景色を眺めて話をするという昔ながらの暮らしのスタイルの中に,スマホを眺めながらという行為がごく身近な必須の行為に昇格してきました。
 ところで,菓子を掴むためには,普通親指と人差し指の2本で間に合います。すなわち,汚れている指は2本だけです。中指,薬指,小指はきれいなままです。菓子を食べながら本を読むことは誰もがしてきたことですが,ページをめくるときには汚れていない中指などを使っていました。スマホの操作は親指と人差し指でしかできないのでしょうか。本をめくるのとは指使いの頻度が格段に違うということもありそうですが。
 人差し指の仕事を増やしてしまったスマホということですが,使いやすさという機能性が,あれにもこれにもと同じパターンで重ねられていく結果です。新しい機器には薬指を使うような操作を採用してもらうように願いたいものです。その方が指同士競合しないで済みますし,無役であった薬指に仕事を与えるという発育を促すことになります。掴むのは親指と人差し指の仕事,ツンツンするのは薬指というのはどうでしょう?

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(2019年01月20号:No.982)