家庭の窓
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第一生命のサラリーマン川柳100句が発表されて,マスコミで取り上げられています。ある種類の句を選び出してみます。
○ご馳走を インスタ用に 作る妻 ○ジュエリーを 平成最後と ねだる妻
○メルカリで 妻が売るのは 俺の物 ○妻の愚痴 返す言葉は うん,そだねー
○諦める 妻のトリセツ 日日進化 ○半端ない 妻の小言は 容赦ない
○よく切れる スマホの電池 うちの妻 ○「また残業」 俺のツイート 妻いいね!
○どう耐える 百年時代 恐妻家 ○そだねーと 妻の返事は スルーパス
○オレ正論 妻へりくつで なぜ勝てぬ ○ためている 俺はストレス 妻は金
○インスタで 妻のランチを 二度見する
以上の13句は,いずれも「妻」という漢字が含まれている句です。夫婦間のことを詠んだ句は他にもあり,妻の漢字がないので取り上げていませんが,内容には通じるものがありました。どのように通じるのか? 川柳に目を通してきた方には,お分かりですね。
もし女性であれば,夫が妻をこのように思っているのを,気付いておられたか,意外な感想を持たれたか,どちらでしょう。男性であればおそらくそだねーと言われることでしょう。側におられたら,お尋ねになってみてください。ただ,お怒りにはならないように,お願いします。夫は妻に見せようと思って句を詠んではいないので,笑っていればいいのですから。
ところで,「オレ正論 妻へりくつで なぜ勝てぬ」の句は,夫と妻の対決と言うよりも,男性と女性の対決のようです。男は論理的,女は感性的という傾向が持ち出されることがありますが,そのような流れと考えることができます。ただ,夫婦であればこそ,正論とへりくつがぶつかる機会が多くなるという背景が推察されます。そう考えると,やはり夫と妻の対決とみなすべきかもしれません。あれやこれやと妄想して,暇つぶしを楽しんでいます。お付き合いさせてしまい,申し訳ありません。
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