《喜びは 怒りの山を 少し耐え》

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 ある学校の女性常勤講師が,小学4年生のの児童に向かって「言うことを聞けないなら病院に行った方がいい」と暴言を吐いたという報道があります。また,「障がい者か」と発言したという子どもからの訴えもあったようです。前後の状況を抜きに,言葉一つを捉えて判断するのは用心すべきですが,あれこれ出てくるのであれば,認めざるを得ないでしょう。たったの一言ですが,発言の不適切さは問題です。
 思い通りに相手が動いてくれないとき,ついカッとなってしまったのでしょう。誰にでもありますが,暴言は口に出さずに飲み込んでしまうのが大人の嗜みです。ところで,最近は,大人になりきれていない大人の所業が目につかされます。発生した出来事がものすごい広がりになってしまうのが,今の情報環境です。極端に言えば,日本中で発生した1件が日本中に知らされるので,聞かされる方は毎日何かが起こっていると感じてしまいます。不適切な出来事はめったに起こっていないと思いたいものです。
 あおり運転という妙な言葉が最近現れてきました。それほどのことでなくてもイラッとしてしまい,さらにはそれを解消しようと相手に不快な気分をぶつけて溜飲を下げようという短絡した行動に走っています。車社会の中では思わない場面に驚かされ,そういう局面をもたらした相手を非難したくなります。いらつく世の中です。それでも,してはいけないことにはブレーキを掛けなければなりません。暴走するから,不都合な結果を招きます。
 怒りのコントロールは難しいのですが,なんとかして暴走は止めなければなりません。怒りに任せないようにするには,怒りのレベルを下げることも一つの手段です。そこで言われているのが,6秒待つ,というアドバイスです。怒りの感情のピークは6秒間続くので,この間だけじっとして収まるのを待つのが効果的だということです。
 6秒間,深呼吸をしていれば,怒りのレベルは低下するそうです。信じてみていいのでは?

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(2019年03月03号:No.988)