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【生きる羅針盤の提案(56):自分軸5】
人権宣言等から導き出した「人権羅針盤」は,人権という言葉が目指すものに言い換えると人が穏やかに生きるための羅針盤と考えなければなりません。だからこそ,先に示した子どもの育ちを考える羅針盤としても有効になることができたのです。ここでは,「生きる羅針盤」としての様子を描き出しておくことにします。ふと立ち止まって,「生きるとは?」という疑問に出会った際に,その思考のお手伝いができたら幸いです。
「私が生きる羅針盤」を考える第56版です。他人の評価に左右されない自分軸を,毎日の暮らしの中でちょっと意識し実践するだけでも少しずつ育てていける5つのコツを解説している記事が目にとまりましたので,生きる羅針盤に参照してみました。
※参照先の「"他人の評価"を気にしない「自分軸を育てる」5つのコツ」は
こちらです。
【2.日々の小さな行動を自分で認める】
《説明》毎日の小さなできごとや,自分が頑張ったことを意識して認めてあげてください。「今日はご飯を作れた」「子どもと笑顔で過ごせた」など,どんなことでもOKです。自分を褒める回数が増えると,自然に自信がついて自己肯定感が高まります。寝る前に「今日も頑張った」「私ってすごい」と心の中でつぶやくようにしています。小さな積み重ねが,自分の軸を少しずつ強くしてくれます。
※私たちが安定した自分であることを確認する自分軸を持ち続けるためには,日々の自らの振る舞いを真っ直ぐに見届けることです。生きるためにやり遂げている努力を自分で確認することです。今日何をやり遂げたか,その意識を持ち続けると,些細なことでもやり遂げようという前向きな自分になっていきます。自分に見られている自分,自分のことは自分が一番分かっている,そういう自覚が生きていく営みを自律的におこなう方向に導いてくれます。自尊軸が機能します。《WHO》
【5.信頼できる人に相談する】
《説明》話すだけで気持ちが楽になった経験はありませんか? 悩んだときは一人で抱え込まず,家族や友だち,信頼できる人に話してみてください。相談したときは,最終的には自分で解決や対策の方法を決めるのがポイントです。他人の軸に左右されないように,相手の意見は参考程度にしておきましょう。
※私たちが安定した自分であることを確認する自分軸を持ち続けるためには,自分が置かれている状況を多面的に,少なくとも複数の目で観察することが大事です。よく分からないといった迷いを放置せずに,相談することです。複数の視点になれば,平面的な混雑も奥行きによって解きほぐされてきます。そういう見方もあるということに出会うと,自分の見方と合わせて,状況が正しく理解できます。自分軸を寄り添って支えてくれる補助軸の助けも大切にしましょう。《WHERE》
【1.自分の価値観を言葉で書き出す】
《説明》まずは,自分が大切にしたいことを紙に書き出してみてください。「家族との時間」「自分のペース」「心が安らぐ趣味や場所」など,どんなことでも大丈夫です。書き出すと,自分の本当の気持ちに気づけます。書き出した価値観をなるべく毎日眺めると,自然に意識しやすくなります。3か月に1度くらいのペースで見直しをすると,自分の軸がより細かく見えてきますよ。
※私たちが安定した自分であることを確認する自分軸を持ち続けるためには,暮らしや仕事,生きている中で気にしていること,大切な事,避けていること,うれしいことや悲しいことなどの感情的な経験など,その事象を言葉にすることです。自分についての言葉の表現ができると,もう一人の自分,意識が自分を理解することができます。自分は何を大事に生きているのかを言葉で説明できなければ,自分の価値が理解できません。自分軸の意識,それは表現で可能です。《WHEN》
【3.他人と比較する思考を意識的に減らす】
《説明》つい周りと比べてしまう気持ち,よくわかります。他人と自分は違うものです。周りと比較していると,自己肯定感をどんどん下げてしまいます。「ありのままの自分が一番素敵だ」と思うようにしています。自分で自分を認めてあげるだけで,自信や勇気が湧いてくるので,ぜひ試してみてください。SNSやママ友の羨ましくなるような話は,ほどほどに受け流すのも大切です。自分の成長や進歩に目を向けていきましょう。
※私たちが安定した自分であることを確認する自分軸を持ち続けるためには,周りの人たちとの共生を円満に維持する中で,自分を見失うことがないように注意することです。ともすれば,いろいろな面で周りとの人との違いが見えて,気にすれば優劣といった評価にさらされます。他との比較はそれぞれの特色を見出しますが,それは自分らしさの確認でもあります。それだけではなく,周りと同じ部分があるからこそ,共に優しく生きていることにも目を向けることです。《WHAT》
【 】
《説明》
※私たちが安定した自分であることを確認する自分軸を持ち続けるためには,一貫した経過をもたらす連続性を維持することです。日々の状況変動に向かい,硬直したこだわりではなく,柔軟性を発揮する対応においても,昨日今日明日という流れにつながりを保てば,自分軸のぶれなさを実感できるはずです。そのためには,明日の自分のありたい姿をイメージしておくことが必須となります。期待する自分像があれば,そこにつながっていく意欲が自分軸を伸ばしてくれます。《WHY》
【4.失敗や弱さも受け入れて成長につなげる】
《説明》失敗したり弱い自分が出てきても大丈夫です。そんな自分も,大切な「私」の一部として受け入れてあげてください。失敗したときは「成長のチャンスをくれてありがとう」と自分に声をかけています。失敗は成長へのヒントと捉えられると,自然に「また次も頑張ろう」と思えるはずです。自分の弱さを認められると,心が軽くなり物事を前向きに考えられるようになります。どんどんチャレンジして失敗して,自分の成長につなげていきましょう。
※私たちが安定した自分であることを確認する自分軸を持ち続けるためには,自分をリフレッシュすることが必須です。人は日々成長をし,状況も日々変化しているからです。成長すべきポイントを見つけなければなりませんが,それは失敗という形で提示されます。失敗したポイントが,今成長すべきところなのです。状況の変化に対する修復も同じく,遭遇したことがチャンス,今でしょ,という自分軸の成長も含めて,新鮮な自分であり続ける,それが生きる喜びなのです。《HOW》
○以上,私たちが安定した自分であることを確認する自分軸を持ち続けるためには,日頃から自分を意識できる機会を定点的に持っておくことです。寝る前に一日を振り返るとか,連れ合いと語り合うとか,お茶を飲みながら反省してみたり,もう一人の自分による自分との対話をしておけば,自分軸はいつも導きとして助けになってくれることでしょう。
自分軸育成の5実践の状況を「生きる羅針盤」に対応させてもらいました。これまでの対応事例と同じように,あまり違和感もなく整理をすることができているはずです。それぞれの想定している世界観における具体的な表現は違っていても,人が思い至る幸せに生きる境地は本質的に同じ構造になっているようです。それぞれを別個にしておかずに,まとめていく作業から,人の生き方について深い理解が得られるのではないかと期待しています。
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社会に真剣に向き合って生きていくことは,人として誰もが願っていることです。ただ人には本能から派生する弱さもあります。その弱さを押し込めていく意思が必要になります。そしてその意思は目標を必要とします。それが羅針盤なのです。
人としてすべきことから外れないようにすることは大事であり,それは誰にとってもできることであり,気持ちの良いものです。しあわせは誰かだけにあるのではなく,皆に同時にあるものです。権利を守る,言葉は堅く響きますが,人として生きていく自然な姿であればいいのです。
(2026年03月01日)
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