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[2025/08/04]
【子 育 て 羅 針 盤】
(第1296号)
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★子育ち12賢愚
【第5賢愚:問:道理を考えること】
《V100:WHEN-01》
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《子育ちは 良い問見つけ 道歩む》
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《まえがき(毎号掲載)》
子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
この第100版でも,これまでの流れに沿って,子ども自身や親が育ちの確認をしていくときに,状況を特徴付けるキーワードとなる語を選んで育ちを展望していきます。ただ構成上に変化を繰り入れます。奇数号では賢い育ち,偶数号では愚かな育ちという配置をします。育ちが望ましくない向きにずれていかないためには,避けるべきことにも目配りをしておくべきです。予め推奨すべきことと同時に注意すべきことを知っておくと,安心することができるはずです。
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《問について考える?》
問題を出します。学生は教科書を見ていいか尋ねます。許可すると,忙しくページをめくります。どこかに答えがあると思っています。問題を解くというのは,どこかにある答えを見つけることだと思っています。問題とは,自分の頭で考えるものです。教科書には,問題を解く道具が載っています。答えは何処にもありません。問題を解くにふさわしい道具は何かを考えなければなりません。勉強するというのは,問題を解く道具の使い方を覚えることなのです。計算の答えを覚えるのではなく,計算の仕方を覚えるのです。
世間には何かしら不都合な問題があると,問題をあげつらうという風潮があります。どのように解けばいいのかという提案はほとんどありません。自らは考えることを放棄しています。問題を解くのは自分ではなく,その役にある者へと押しつけるだけです。問題意識というのは,自分で考える人だけが備えています。すぐに解決できるような問は,問ではありません。問はじっくりと考えるものです。問とつきあう時間を持つことが,考えるためには必要です。ああでもないこうでもないと,迷いながら問い続ける力が,考える力です。
自分の問題であれば,人任せにはしないはずです。隣の人の問題も,自分たちの問題とすれば,共に考えることができます。3人寄れば文殊の知恵と,問題解決力は高まります。その一つが会議や話し合いでの協議となります。問題を解決する提案がなされたとき,できない理由を挙げて反対する意見が出てきます。どうすればできるのかを考えなければ,話し合いの意味がありません。なんとかして解決しようとする意志,それがなければ考えることはできません。今できることを考える,それが今生きているということです。
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☆次号予告☆
【子育ち第6賢愚:愚:発言を違えること】
どうぞお楽しみに!
子どもに関し,どのような人権侵害が起きていると思いますか。いじめや虐待,体罰などがあります。最近話題に上ったものが,教師による盗撮画像の共有です。最も身近に心配なことは,いじめを受けるだけではなく,いじめをしたり,傍観したりすることです。親には我が子が加害者にならないように育てる責任があるのです。いじめを無くしたいと思うのであれば,いじめをする子どもを育ててはいけないということです。
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★落書き★
大切な個人情報の一つは,住所です。その県名や市町村名など,漢字2字で表記される地名が多いですね。地名の文字数はもともとはバラバラでした。それが2文字に統一されたのは,平城京遷都から間もない713年に,律令政府が「好字二字令」を出して,国名などの行政単位を2文字の縁起のいい字に変更するように定めたからです。当時の日本は,世界最高の先進国であった唐のシステムを取り入れていました。
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●タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban]
●発行期日:毎週月曜日正午(2000年09月25日より)
●発行責任:モリのクマさん(HP「徒然窓」〜プロフィール参照)
「徒然窓」= http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear
「連絡先」= mori-bear※mvd.biglobe.ne.jp (※を@に変更)
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