*** 子育ち12章 ***
 

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「第 26-11 章」


『子育ちは できないことに 向き合って』


 ■子育てショートメモ■
『眠りは陰の育ち』

 お日様と一緒に生きてきた暮らしが,文明の明かりでずれてきました。
  夜の暮らしを手に入れた代わりに,眠りの時間を割り引いています。
   夜のとばりは人の気持ちを閉じこめるから,魅惑的に見えるのです。

 夜は視野が狭まるので,考え事をするのには相応しくありません。
  夜考えていると暗い道に迷い込んで行き詰まるのが関の山です。
   考え事は明るい昼間にするようにすれば,落ち込まずに済みます。

 眠りの時間は,昼のあれこれを脳内で整理している時間です。
  眠りの時を十分に持てば,朝は脳内がすっきり整っています。
   寝不足のとき日射しがまぶしいのは,脳内が準備不足だからです。

 食事の片付けをしないと翌朝の食事ができなくなります。
  頭の中の片付けをするために眠りの時間が必要なのです。
   人は起きているときだけが,生きているのではありません。

 寝る子は育つというのは,睡眠が育ちの大事な時間だということです。
  新しい経験を脳内の神経網に組み込む作業時間が眠りの時間です。
   眠りの時間が不足すると,作業が中途半端で,未完成になります。

 休養とは休むことによって養うものがあるということです。
  疲れを癒して気力を蓄えるだけではなく,新しい知恵が育まれます。
   ひらめきやアイデアを産み出すための機能が構築されているのです。



【指針26-11:前向きに取り組める子どもに育てたいならば!】


 ○前向きに取り組むとは?

 イヤイヤする仕事は何かが足りずにいい加減なものになるものです。なるべくしたくないので,最低限の目標を目指すのですから当然です。すればいいんでしょう,という投げやりな気持ちも背後にはあります。良い仕事ではなくて,悪い仕事にならなければいいというギリギリの責任が仕上がりの基準になります。いつもそんな仕事のやり方をしていると,やがて少々の手抜きをしても大丈夫という思い違いにはまっていきます。不二家の作業振りもそうだったのでしょう。

 前向きに取り組む姿勢は,自分ができることを最大限に発揮して,より良い仕事をしようという気持ちから出てくるものです。昨日までできなかったことが何かをしっかりと自覚して,どうすればいいのかをじっくりと考えて,今日はできるかもしれないとやってみる,そのような自らの能力の開発が意図されているときに,良い仕事ができます。何か新しい献立ができないかと工夫してみるときのママの気持ちです。きっと楽しく仕事ができるはずです。

 脳の活性化をするソフトが流行っているようです。普段から脳を使っていないから,余計なことをしなくてはなりません。さらに,何のために脳を活性化しようというつもりなのか,その目的があいまいなままでは効果はありません。人の脳は生きていく中で活性化するようになっているものです。それが人の進化を産み出してきた基本なのです。生きていく,つまり暮らしの雑用に頭を使えば十分に活性化できるのです。どう整理するか? 何を先にするか? 何をどう話すか? ・・・。

 子どもは何でも触ってみます。その感触を覚えていきます。何でもやろうとします。やってみないと何も分からないからです。やってみることでできるところとできないところが分かります。できないところで,どうすればいいのか考えます。すぐには答えは得られません。教えてもらっても,その通りにできないものです。自分の行動システムが未完成だからです。何度か試行することで少しずつ新しい能力ができあがっていきます。失敗を乗り越えることが育ちになります。

 励ましとは,前向きな気持ちを支えてやることです。失敗したとき,気にしなくていいと言ってやることで,後ろ向きになる気持ちを取り払ってやりましょう。さらに,ここまでできているよと,育ちが進んでいることを認めてやってください。決してダメじゃないかと否定しないでください。それは自分で分かっていることですから,輪を掛けて責めるのは逆効果です。失敗しながらできるようになるものだと信じさせたら,子どもは前向きに取り組むようになります。



 頭の良い子どもと勉強のできる子どもとは,似ていますがやはり違っています。頭の良い子どもとは自分で考えて学んでいる子ども,勉強のできる子どもとは教えられたことがちゃんとできる子どもです。子どもの間は勉強のできる子どもの方が目立ちますが,大きくなるにつれて実力の面では大きな差が出てくるようになります。言い換えると,育った子どもと育てられた子どもという違いが根底にあるからです。自立のために学ぶ子ども,それが次号のテーマです。

 子どもの叱り方について気をつけておくことは,何を叱るかということを明確にしておくことです。過ちを正すために叱りますが,過ちとはしてはいけないことです。しくじったとか,失敗したとか,できなかったという未熟さについては叱ってはいけません。未熟さは乗り越えさせるべき大事な課題だからです。叱るというしつけは,人としてしてはいけないことを教えるという大切な意味があることを忘れないでください。そんな叱られ方をした子どもは,反発しても分かっていきます。


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