*** 子育ち12章 ***
 

Welcome to Bear's Home-Page
「第 27-09 章」


『子育ちは 明日に向かえば 幸せに』


 ■子育てショートメモ■
『子育ちの第9方位』

 子育ちの第9方位は,子どもはなぜ育とうとするのかという指標です。
  育とうと願っていなければ行き当たりばったりに流されていきます。
   夢を追いかけていればこそ,毎日を懸命に生き育つことができます。

 どんな大人になりたいと尋ねると,子どもなりの答えが返ってきます。
  大人から見れば他愛のない,とんでもない,訳の分からないものです。
   どんなものであれ目指すものがあるということだけで十分なのです。

 夢を持てと言われる一方,夢は夢でしかないと言われることもあります。
  夢が無用ということではなくて,夢に向かっていく姿勢が大切です。
   ただし,夢の実現という成果にこだわると重荷になってしまいます。

 人が生きていく気力を失うのは,先行き真っ暗で何もないと思うときです。
  大人になっても仕事ばかりでつまらないと思えば,育ちは止まります。
   嘆いたり愚痴ばっかりがいっぱいになると,投げ出したくなります。

 希望を持てば明日が楽しみになり,生きていきたい幸せが得られます。
  希望といえば大層なことに思えますが,もっと気楽に考えましょう。
   何かいいことがある,小さなことでもいいから見つけることです。

 お出かけ前夜のワクワク感は気力を充実させ,元気溌剌になります。
  嫌なことが待っていても,楽しみが少しでもあれば乗り切れます。
   親子でたくさんの楽しいことやいいことを見つけてください。



【指針27-09:希望を持てば幸せになれると信じさせてください!】


 ○今日から明日へ

 変化が激しい世の中では何もかもがあっという間に古くなっていきます。いつも早く早くと急き立てられているようです。失っているのは時間です。ただの時間ではなくて,自分の時間です。テレビを視聴しているとき,目的を持って選んだ番組であればいいのですが,何となく見せられるままに時間を費やしていると,それは自分の時間を無にしていることになります。今日一日何をしていたかと振り返るとき,そこに自分の時間がどれほど取れていたかが問題です。

 園や学校に出かけるとき,車に乗って行きます。早く着きたいという思いが強いのでしょうが,どうしてでしょう? ゆっくりと歩いていけなくなったのは,なぜでしょう? 2km以内は歩いて30分の距離です。出発地と目的地が点になって,その間は無視されています。歩いていく道すがらの楽しみを失っています。移動時間は無駄な時間と思うのは誰の差し金でしょう? 人は歩くことで健康になり,歩くことで賢くなり,歩くことで育ってきたのに・・・。

 人の噂も七十五日。悲しみは時が癒やしてくれます。時間の流れは治癒機能を持っています。機が熟す。時間の流れは熟成機能も持っています。生きている限り,変化はつきものです。育ちとは昨日今日明日と変化することです。今のままでは困る,そういった思いが親による子育てを急かせます。しかし,子育ちは日々着実に進んでいくのであって,今のままでは止まりません。望ましい変化を招くように育ちの環境を整えて,後は子どもが育つのを待っておけばいいのです。

 育ちはゆっくりと進みます。久しぶりに出会った知人が「大きくなったわね」と子どもの成長を見てくれますが,親には育ったという意識は持てません。時間をかけてこそ変化が見えてくるほどゆっくりなのです。子育ちは,こうすればこうなると考える時間に比べると,とてつもなく遅いのです。長い間待たなければなりません。その待つ間に,期待を楽しむことになります。期待,期を待つのです。それはこうなればいいなと,小さな夢を見つけておけばいいのです。

 我慢の苦手な今時の子どもたちが心配されています。あるいは耐性が育っていないとも言われています。我慢は気持ちを抑え込まなければならないので,したくないことです。それでも我慢しよう,我慢した方がいいよと,もう一人の自分が自分と交渉する必要があります。そのとき,我慢したら後になってこんないいことがあると楽しみを持ち出して,交渉成立を促すことができます。自分にご褒美をあげる,その契約が希望というものです。後の楽しみを用意してやってください。



 苦楽を共にする仲間がいれば,苦の辛さは半減し楽の喜びは倍増します。その最も基本となる形が夫婦であり親子です。家族の絆は苦楽を共にすることです。お互いにおんぶしたり,お互いに押しつけ合ったり,お互いを責めたり,お互いに無関心でいては,絆は痛みに変質します。イジメや引きこもりに悩む子どもが,親に心配かけたくない,そんな弱さを見せたくないと思うとしても,いよいよの時は親に打ち明けられるような絆を結ぶことが大事です。次号では解放について考えます。

 子育てをしていると,いろんな不安や迷いに直面します。立ち往生してしまうこともあります。いっそ投げ出せばどれほど楽になるか,そんな思いがよぎることでしょう。何もかもを背負い込まないでください。不安になったとき迷ったときはどこでも誰でもいいから話してください。思いを外に出せば,きっと楽になります。また,迷ったら子どものそばに寄り添うだけにして,何かしなければと思わなくていいのです。ママが自分を責めては,子どもはつらくなります。


「子育ち12章」:インデックスに進みます
「子育ち12章」:第27-08章に戻ります
「子育ち12章」:第27-10章に進みます