*** 子育ち12章 ***
 

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「第 27-10 章」


『子育ちは 独りでなくて 共にいて』


 ■子育てショートメモ■
『子育ちの第10方位』

 子育ちの第10方位は,どのように育ちが促されるかという指標です。
  子どもが育とうとしても,それを支える環境がなければ実現しません。
   育ちに最も深く関わる人間関係という環境の豊かさが大事になります。

 生き様という形がありますが,出会う人たちとの絡み合いの結果です。
  気の合う仲間がいれば,その気の中でグンと育ちが進みます。
   育ちとは自分を思いっきり外に向けて出していくことだからです。

 独りで生きていてもつまらないし,なにより張り合いがありません。
  人に認められたいという思いは,つながりがなければあり得ません。
   街ですれ違う見知らぬ人に認められたいと求めるのは浅はかです。

 がんばろう,頼むね,くじけるな,大丈夫,そんな励ましが届きます。
  支えてくれる人がいると信じられたら,歩んでいく力がわいてきます。
   つらいときにこそ寄り添ってくれる人とのつながりは命綱です。

 同行二人,苦楽の人生に道連れがあれば閉じこもらなくて済みます。
  胸の内を打ち明けられる人がいたら,どんなときでも道が開けます。
   子どもにとっては親が道連れとして出会う最初の人になります。

 生きることはいいことだと思えるときは,誰かがそばにいるときです。
  育つことが楽しいと思えるときは,親の喜びがそばにあるときです。
   育ちたいという気持ちを受け止めてやれば子育ちは進みます。



【指針27-10:苦楽を分かち合う体験をたくさんさせてください!】


 ○独育から共育へ

 苦しみや不安を独りで抱え込んでしまうと,くすぶってしまい,いつまでもグジグジするようになります。もう一人の自分が思うほど自分は強くはありません。自分の弱さや至らなさを見るのは嫌なものです。ましてやそれを人に知られるのはもっと嫌です。ごまかしたり,八つ当たりしたり,人のせいにしたり,自分を正当化しようともがきます。自分から目をそらしている間は,先には進めません。自分の弱さを出せる人がいると,心が解放され,気の毒素を排出できます。

 人は環境に適合しようとします。そのプロセスが育ちであるということもできます。社会は大人が暮らすようにできあがっています。そこに適合するためには,大人に育たなければなりません。子どもの間は適応できないところもあります。そこを手助けし補ってくれる人が必要になります。その人が嫌々関わっているようだと,自分をお邪魔虫と思うようになり,自分を捨てかねません。楽しく関わってくれると,自分をドンドン押し出そうとします。

 共同で掃除をしているとき,面倒だと思えば手抜きをします。すればいいんでしょうと,いい加減な作業になります。一事が万事で,掃除一つきちんとやれないようでは,育ちも手抜きになります。まじめにきちんと取り組むことで,掃除をすることの意味を納得できます。掃除をやり遂げた満足感と清浄感を体験できます。そのためにはまじめに取り組む仲間がいなければなりません。まじめさを認めてほめてやる大人が側についていなければなりません。

 スポーツのチームにはいると,レギュラーメンバーと補欠選手に区分けがされます。常時出場する選手と一回限りの出場という差もあります。そこでは,いずれ正選手になるという目標があります。その目標に向かって,つらい練習に耐えてがんばります。今自分は何をすればいいのか,そのことが見えているから前進することができます。先が見えないと,今することも分かりません。子どもにとって先の目標,それは年長の子どもです。先輩がいれば,育ちは促されるのです。

 子どもは当然のことですが,育ちが初めてです。自分がどう育っていくのか,全く未経験です。育ちということ自体が理解できません。未熟な自分が少しずつ育っていき,やがて大人になっていくと信じられたら,安心します。学年が上がっていくという経験は育ちを意識する大切な縁になります。そのために学年の違う友達がいたら,自分の成長が友達の姿を通して実感できます。それも遊ぶことではなくて,共同で一緒に苦労する中で自分を出すときが一番です。



 歩き始めの赤ちゃんは,転けても転けても懲りずに挑戦しています。失敗したことでいちいち落ち込むということはしません。それが育ちです。失敗して落ち込むようになるのは,叱られるからです。大丈夫,できるようになると言われていれば,失敗を苦にしなくなります。親は子どもが失敗しているところが育ちの芽と思って,あまりいじくり回さないで,そっと見守ってください。失敗が成功の元といわれていますが,育ちの元でもあるのです。次号で,失敗について考え直します。

 ママは疲れていませんか? 疲れるとイライラしてきます。子どもがまとわりつくと,つい邪険にしてしまいます。子どもはママがイライラしているのは自分のせいだと思わされます。子どもはママのイライラまで背負い込んでいきます。ママがどうしてイライラしているのか分かりようもないので,常に自分に結びつけて考えるしかないのです。ママのご機嫌を取ろうとすることもあります。それがまたママには鬱陶しくなったりします。悪循環です。疲れたときこそ,ほほえみを!


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