*** 子育ち12章 ***
 

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「第 3-12 章」


『ママはいる? いらないと言う 子の電話』


 ■はじめに

 会社に勤めているパパにいいことを教えましょう。
 ある会社の社長が新入社員に言っていることがあります。
 「社長になるには,年間に3冊原著を読め」という言葉です。

 「それぐらいだったらできる」と思う新入社員がいたことでしょう。
 でも,現実にそれができた社員は一人もいないそうです。
 若者はすぐ効果があることでないとやる気がでないようです。

 成功の素は,「誰にも出来ることで,誰もやろうとしないこと」です。
 やったら出来ることは多いのに,やろうとしないだけで成功を逃します。
 成功するには,やれることをただ根気よくやり続けるしかありません。

 沖縄水産の裁監督がじれったい思いをしたことがあるそうです。
 百メートルを11秒台で走れる俊速選手が盗塁をしないのです。
 その選手は,アウトになりそうな気がするといって走りません。

 考えすぎて実践行動にブレーキをかけています。
 考えることは,できそうなことを見つけることのはずです。
 できるかもしれないことを全力で努力する,それだけなのですが・・・。



【質問3-12:あなたは,お子さんのやる気の無さが気になりませんか?】

 《「やる気の無さ」という内容について,説明が必要ですね!》


 〇決める?

 はじめて南極に越冬することを決めた会議のエピソードをご紹介します。初代の越冬隊長は京大の先生,観測隊長は東大の先生でした。越冬するかどうかの判断をどうするかで会議はもめました。

 観測隊長は「すべてのことを調べて越冬可能の結論が出たら越冬しよう」という意見でした。それに対して,越冬隊長は「とにかく越冬することに初めから決めておこう」と言います。調べてから決めるという方法をとると危ないというデータばかり出て,結局やめろという結論になるに決まっているということなのです。

 まず決める。そうすれば厳寒の中で生き抜けるかが研究の対象になり,どうすればいいのかという前向きな思考ができるはずです。もちろん,予想外のことも起こりえます。それを克服するためにあらゆる訓練をすれば自信がつきます。何かを成し遂げるということは,実現に向けて前向きに考えることです。

・・・やる気はあるのではなく,決めて出すものです。・・・


 〇早寝早起き?

 暦を見ていてフッと気になることがあります。なぜ日曜日が週末ではないのかということです。気持ちとしては,一週間の最終日なのです。もっと細かく言えば,「サザエさん」が始まると週のはじめになります。曜日は西洋が起源ですが,そこでは働いた一週間の後の安息日であったはずです。

 働いたから休むというリズムです。食事のとらえ方もお腹が空いたから食べるということで,夕食に美味しいものを補給するといった感じですね。そのリズムが補給のしすぎに片寄って,肥満の傾向に悩みます。朝食は軽くといったことになり,どちらかいえば一日中空腹の状態に据え置かれます。そこでお腹が飢餓状態と錯覚し,余計に栄養をため込んでおかなければと蓄える対策をたてます。それが太ることへと悪循環を招きます。

 暦の通りに,日曜日は働く前の休養と考えることもできます。働くために朝食をしっかり取ります。食べた栄養は日中にきれいに消費されますので,余分な贅肉の蓄えも必要なくなります。健康上のこともさることながら,なによりも腹八分に満たされたとき,「さあ,やるぞ」というやる気が湧いてきます。もしもいつもの夕食のように腹一杯まで食べ込んだら,ぐたっとなってやる気は眠ります。

・・・早寝早起きの健康リズムがやる気を奏でます。・・・


 〇やる気を奪うために?

 子どもからやる気を奪うことは簡単です。ママにその秘訣をこっそりと教えてあげましょう。「やる気をつぶす10ヵ条」です。

   1. 自信・希望を無くされている。
   2. 親の価値観を押しつけられている。
   3. 爪の垢でもと,比較されている。
   4. ハヤク,サッサと,急かされている。
   5. 余計なことはしないと,体験を禁止されている。
   6. 無視・無関心にされている。
   7. 当たり前と,価値を認められていない。
   8. 進歩を認められていない。
   9. 取り柄を認められていない。
   10. 欠点・短所をいつも言い立てられている。

 いくつか思い当たることがありませんか? 子どもは育つためにやる気を出そうとするものです。ですから,やる気の無い子にするためには,ママがワザワザやる気を奪わなければなりません。続ける自信がありますか?

・・・「しようと思っていたのに!」と言われていませんか?・・・


 〇生活のリズム?

 カール・ヒルティが「幸福論」の中で上手な仕事について語っています。「何よりも肝心なのは,思い切ってやり始めることである。仕事の机に座って,心を仕事に向けるという決心が,結局一番難しいことなのだ。事を伸ばさないこと,また体の調子や気の向かないことなどの口実をつけず,毎日一定の適当な時間を仕事に捧げることである。」

 子どもが塾に通う利点の第一は,一定の時間勉強に向かわせられるという縛りがあることです。自分でしようとしても,もう少ししてから,明日から,疲れたからという逃げ口上が勝ってしまいます。その逃げを封じるために,塾の時間という約束が有効に働きます。

 やる気とはなかなか出てこないものです。好きなことであればやる気は自然に湧くのに,しんどいことにはやる気が封じられるものです。その壁はやはり周りの人との約束という強い手助けが必要なのです。

 だからといって,ママが尻を叩いてもいいということではありません。子ども自身がしなくてはならないと覚悟することが大事だからです。そのためには家族それぞれが生活のリズムを根気よく作っていくことです。子どもはボクだけ,私だけが追いやられるということを意外に気にするからです。

・・・生活のリズムがやる気を生む土壌です。・・・


 〇やる気の挫折?

 全国的にIT講習が行われています。生涯学習でもパソコン講習が人気があります。ところで,皆さんがパソコンを始められた頃,やる気を出したことでしょう。大方の方は,パソコンのような何か新しくことを始めようとするとき,まず本を買って来ることから始めるでしょう。

 ところがマニュアルというのは読んでも分かりません。はじめてなので最初から順に読み解いていきますが,それが迷い道で,やる気が消耗させられて,ついには断念ということになります。パソコンをマスターする近道は,メールとか文書づくりとか,何か一つの具体的な仕事を決めて,それだけができるようにマニュアルの必要なところを拾い読みすることです。マニュアルとは読むものではなく,辞書のように引くものです。

 やってみながら迷い,そこで学び,またやってみる,また迷い,また学び,・・・。それがやる気を持続するやり方です。マニュアルの通りにやらされるのではなくて,自分がやることにマニュアルを利用するというスタンスが大事です。

 迷いから始まる学びが本当の学び方です。教えられた通りにして間違えなくできたとしても,それは身に付きません。すぐ忘れてしまいます。間違えて学んでいけば,自分に必要な学びをしていくので実力になります。やる気とはそういう学び方によって導き出されるものです。

・・・やる気を持続できる正しい学び方があります。・・・


 〇できるかも?

 ママはお子さんの好き嫌いを治そうとがんばっていませんか? スナック菓子ばかり食べてと愚痴りながら,おやつに買ってきたりしてませんか? ニンジンやピーマンなどの緑黄色野菜が苦手ですね。ママは陰謀をめぐらして,細かく刻んでごまかそうとしたりします。

 子どもが気がつかないように細工をして食べさせてしまうのも一計ですが,米粒ぐらいのものを食べさせてみるという手もあります。自分が食べたという自覚を持たせるためです。少しだけど食べられたという「できた感」を利用するのです。

 子どものやる気はスモールステップに対して発揮できるものです。ちょっとだけならできるかもという気持ちがやる気です。ママの導きは「よくできたね」とフォローすることであり,その小さな挑戦を何度も,ゆっくり気長に,易しいことで,繰り返すことです。「昨日は一切れ食べられたから,今日は二切れ食べなさい」というのは性急さであるということです。その性急さが嫌いなものを余計にこじらせていきます。

・・・ちょっとだけなら!・・・



《やる気の無さは,無理をしようとするから生まれます。》

 ○勉強ができる子とは,誤らず迷わぬようになることによって成就するものではありません。自分の誤りや迷いを見つけるために課題に取り組み,その解決を楽しむことのできる子どもです。自分を試すというスタンスがあれば自然とセンスがよくなるものです。

 【質問3-12:あなたは,お子さんのやる気の無さが気になりませんか?】

   ●答は?・・・どちらかと言えば,「ノー」ですよね!?

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