*** 子育ち12章 ***
 

Welcome to Bear's Home-Page
「第 34-09 章」


『子育ちは 待ちの間を持ち 道開く』


【設問34-09:厳しい現実に向き合うのはなぜでしょう?】

 ■子育ち12設問■
『子育ち第9設問』
〜現実の中の育ち〜

 めげないで頑張ることのできる子ども。そんな子どもに育って欲しいですね。子どもって待てないですね。今すぐでなきゃ嫌って駄々をこねます。思い通りにならないと,もういいなんて突き放そうとします。そんな姿を見ていると先が思いやられて心配になりますね。そんな風に思うとき,ママも待てなくなっていませんか? 焦らないことです。今すぐの結果を欲しがると,焦りの虫が目を覚まします。先ずは様子を見ませんか?

 自分の能力の限界を知ることが,自分を生かす上での条件になります。何ができて,何ができないか。その区別ができなければ,危ない淵に飲み込まれます。大事なことは,できないことはあきらめることです。能力的にできないことがある一方で,年齢などの社会的な制約によってできないこともあります。その限界を知れば,今の自分にできることが何かを見極めることができます。厳しい現実,それは自分の世界を自覚する尺度になります。

 あきらめるということは,明らかにするということです。道を歩いていると,まっすぐに行きたくても川に阻まれます。真っ直ぐには進めないことが明らかです。そこで,真っ直ぐに進むことをあきらめます。どうにもならない現実を受け入れた上で,その現実の中でできることを考えると,川沿いに歩けば橋があるという現実が見えてきます。当面は真っ直ぐには進めませんが,次の真っ直ぐな道にたどり着くことができます。次なる一手です。

 あくまでも真っ直ぐに進みたいと,川岸で嘆いてばかりでは事態は打開しません。何ができるか,そう考えることがめげないということです。泳いで渡ったり筏を造ったりといった難しいがあり得る選択,鳥に運んでもらったりロケットに乗ったりといった荒唐無稽の選択,いろんな想像的な選択肢を考えることができます。思いつくことは今すぐに間に合わないものばかりかもしれません。それもまた,厳しい現実を見極める縁になります。

 「汝自身を知れ」という有名な言葉があります。デルポイのアポロン神殿の入口に刻まれた古代ギリシアの格言といわれています。哲学的な言葉ですが,そんなに深く入り込まなくても,自分の現在の限界を知ることは生きていく出発点になります。ただし,子どもに内省を求めるのは無理です。自分と現実の対比に葛藤することで十分です。弱い自分に気がつくからこそ,育とうとする意欲が湧いてくるはずです。

 今は弱くてもいい。弱いながらもあれこれ考えて生きていこう。自分だけではなく,皆も弱い。だからこそ,思いやりが大切だといった心の育ちも促されるようになります。現実から目をそらして逃げるのではなく,あるいはずるがしこさでしのぐのではなく,自分を変えていく機会として真面目に受け止めることが育ちにつながります。弱いから強くなろうと思います。できないからできるようになろうと思います。その当たり前の育ちを見守りましょう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※返済能力を弁えずに借金をするといった社会的な弱さは,子ども時代の手持ちのお小遣いでは間に合わない物を今すぐ欲しがる無分別とつながっています。お小遣いを貯める間待つことができれば,道は拓けてきます。自分のできることを弁えていれば,少しの間の我慢で,思い通りになっていくものです。子どもに我慢をしつけるのは,待つことの意味を教えるためです。待てば海路の日和あり。

※お腹がすいた。今何か食べたい! もう少し待てば夕ご飯です。お腹がすいていることは,食事を美味しくいただく第1の条件です。足りないから満たしたくなります。貧しいから豊かになろうとします。それが生きるパターンであるなら,弱いという自覚が育ちの第1の条件となります。何不自由のない,思い通りになっている中では,待つという時間を失うので,育ちの回路への切り替えができません。お腹がすいたね。一緒に待ってみましょう。




 育ちは能力のバージョンアップです。教育は言葉や計算のソフトや身体行動へのドライバーなどのインストールです。ところが,そのソフトを支えるオペーレーティングソフト(OS)がしっかりしていないと,折角のソフトは動きません。インストールしたばっかりにフリーズします。そのOSは家庭や学校での日常的な育ちです。育ちがしっかりしていないと,精緻な能力ソフトは動きません。OSの基本動作は時間進行の制御です。生活の中での段取り力が大事になります。

 ステゴザウルスやチラノザウルス。男の子の好きな恐竜の名前です。○○ザウルス? ギリシャ語でサウルスとはトカゲのことで,恐竜はトカゲの仲間ということです。また,イグアナドンといった○○ドンという恐竜もいます。ギリシャ語でオドンは歯のことで,恐竜の大きな歯が関係しています。発掘したときに見た大きな歯が印象的であったせいかもしれません。ギリシャ語を二つ覚えましたね。


「子育ち12章」:インデックスに進みます
「子育ち12章」:第34-08章に戻ります
「子育ち12章」:第34-10章に進みます