*** 子育ち12章 ***
 

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「第 35-09 章」


『子育ちは 苦から逃げない 勇気持ち』


【基礎力35-09:ストレスの発生源に対応する力(耐性)?】

 ■子育ち12基礎力■
『子育ち第9基礎力』
〜耐えるから得るものが〜

 嫌なものに出会うと,ストレスを感じます。例えば,嫌いなおかずを出されたとき,食欲も減退します。好き嫌いはかなり個人的なことなので,このストレスは自ら招いていることになります。嫌いという感じは,好きになれば,消えるはずです。食べず嫌いということもあり,また,少しずつ紛れ込ませて食べ慣れるということもあるので,ストレスをやり過ごす道がありそうです。もちろん,食べ物に対するアレルギーなどに関しては別問題です。

 怖いものに出会うと,ストレスを感じます。例えば,叱られたことのある近所のおじさんの姿を見ると,気持ちが固まります。出会わないように,避けようとします。怖いおじさんも,何も悪いことをしなければ叱ることはありません。何を叱られるのかが分かれば,怖くなくなります。ストレスを抜け出す工夫をすることで,真っ直ぐに育つことができます。しつけで怖がらせる手を使うことがあるかもしれませんが,度を超さないようにしないとトラウマになるかも?

 悲しい目に遭うと,ストレスを抱え込みます。例えば,飼っていた犬が天国に遊びに行ったっきり帰ってこないことなどがあります。仲良しの友達と転校などで別れることもあります。落ち込んで気力が萎えてしまいます。悲しさそれ自体は,思いっきり泣けば,時の薬が癒してくれ,やがて美しい思い出として記憶に刻み込んでくれます。その悲しみを経験するから,今を大切にすることの価値に気付くようになります。

 自分の思い通りにいかないときに,ストレスを受け取ることになります。例えば,意見の違いなどで衝突することがあります。意見の違いに過ぎないのですが,自分が否定されたと感じてしまうと,ストレスがいたずらに増幅されてしまいます。意見をすりあわせることを学びさえすれば,ストレスを最小限に抑えることができます。意見に限らず,言葉のやりとりは気をつけなければ,言い負けたというように無用な勝ち負けにすり替わることがあります。

 邪魔が入るといらいらが募り,ストレスに変わっていきます。例えば,急いでいるときの赤信号,お出かけの日なのに荒天などがあります。仕方のないことと諦めるのが一番です。ほかに,約束の時間なのに揃わない,テレビなどこれからいいところというときに用事を言いつけるママの声,時間にお構いなしのメール,いろんな関わりと自分のペースがずれるのは普通の出来事です。きっちりとした堅苦しさに少しの遊びを設けておくことも必要でしょう。

 耐えるというのは,自分でできることはできる限りやり遂げながら,できないことは受け入れるしかないと認める度量です。そうしないと,世間や人を責める方にエネルギーを向けるようになります。愚痴を言ったり,八つ当たりしても,詮無いことです。そういうことが分かるまでは,自らのストレスに振り回される辛い経験をすることでしょう。苦しくなれば,周りの人に助けてもらいながら,ゆっくりと我慢強さを身につけていくようにするしかありません。

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※植物には寒い期間を過ごすことで,芽吹きのスイッチが入るものがあります。辛い時期を過ごすことで,眠っている力が目覚めるようになります。苦労は買ってでもしろといわれていました。自分の気持ちに生じたストレスを,いけないものと思うのではなく,より大きくなるチャンスと思って受け止めることの大切さを,昔の人は経験から気付いていたのでしょう。耐えることが人を育てるプロセスになると考えて,そばにいて見守るようにしましょう。

※日曜日の夜,明日のことを思うと,ささやかなストレスを感じます。人は生きている限り,生きているからこそ,自らに緊張を強いられます。安楽に暮らしたいと思っていても,安楽な暮らしには明日という日が消えていることでしょう。苦あれば楽あり。そのリズムが生きているリズムになります。ストレスを感じたら,その先にある喜びを意識するようにします。その上で,ストレスを受け止めるために準備万端を整えることです。できることを精一杯に・・・。




 気ままに暮らしていると,部屋の中は乱雑になっていきます。整理された部屋を維持するためには,少しばかり面倒な作業をしなければなりません。このしなければならないことを引き受ける前に,人はストレスを感じます。片付けのできる子どもは,利発な子どもに育ちます。それは,整理をするためには部屋全体の機能を考える力が必要であり,片付け作業をすることを通して,その力が培われていくからです。ストレスに耐えて一歩を踏み出すことが必要条件なら,踏み出した行為の中に現れる創造性は生きる力の十分条件となります。

 ショートケーキにのったイチゴ。先に食べますか,それとも後から? ところで,イチゴの種はどれでしょう? 表面にあるツブツブですか? それはイチゴの果実です。イチゴとして食べているのは,花托だそうです。異常に大きくなった花托を実だと思っています。イチゴの種は,ツブツブの中に入っています。小さくて手が掛かりそうですが,のぞいてみますか? そういえば,ジャガイモも根っこではないそうです。調べ物学習をしては・・・。


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