*** 子育ち12章 ***
 

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「第 35-11 章」


『子育ちは 整理する癖 身につけて』


【基礎力35-11:現状分析し課題を発見する力(論理性)?】

 ■子育ち12基礎力■
『子育ち第11基礎力』
〜順序よく見て考える〜

 子どもはこうすればこうなるという因果関係を見越す力を持って生まれてはいません。例えば,曲がり角から一気に飛び出していきます。危なくて仕方がありません。ひやっとした経験をすることで,用心することを覚えていきます。同時に「急に飛び出したらぶつかるかもしれないよ」という親からの注意の言葉によって,先のことを考える基本形を学んでいきます。状況を頭の中でシミュレーションしてみることです。

 場所柄を弁えるということがあります。例えば,騒いでよいところといけないところを区別するといったことです。その他に,登っては危険なところという場所もあります。空間の中での自分の位置がどういう状況にあるかを見極めるもう一人の自分の目を持たなければなりません。道の真ん中にいると車と鉢合わせすることになる,自転車に乗っている自分は急には止まれない,そのような状況把握の力を持つようになると,現状の分析が可能になります。

 便利な生活は物事を見る目を曇らせます。例えば,手軽に用意できる食生活では,素材の正体に思いが及びません。ごはん粒が稲と結びつくとか,かしわが鶏に結びつくとか,身近に見ることがなければ,その間の処理プロセスに気付きません。田んぼに石を投げ込んで遊ぶ子どもが育っていきます。「いただきます」という感謝の言葉が,空疎になります。身の回りのことは,すべてが手順を経て作り上げられたものであると教えることが必要です。

 いろんな機器に囲まれた暮らしを楽しむことが当たり前になっています。例えば,テレビはそばにあって,いろんな情景を映し出してくれます。映るのが当たり前と思っていると,故障したとき,子どもは「どうして映らないの?」という疑問を持ちます。実は,「テレビはどうして映るのか」という疑問の方が大事です。テレビが映るには理屈があるということを知ることによって,物事を見る目が注意深くなります。

 子どもと話していると、問い直したくなります。例えば,いきなり「怖かった」と言ってきます。「どうしたの?」,「犬がいたの」。「どこで?」・・・と続いていきます。日常茶飯事の会話で,要領を得ないと感じるのはどうしてでしょう。順を追って話していないということです。人が物事を理解するには順序というパターンが必要です。論理は順序の上に組み上げられるものです。話を順序よく並べる力が論理的な思考の基本です。問いかけを丁寧にして下さい。

 子どもに説明するときに困ることがあります。例えば,どうして勉強しなければいけないのか? 低学年の間は生活に結びつく勉強があるのでそれほど違和感はないでしょうが,高学年になると何の役に立つのだろうといった勉強が出てきます。親も普段は使わない勉強なのに! 訳とか理由が分からないとしないという選択に向かいがちです。勉強の素材が大事なのではなく,物事を知るプロセス,学び方を身につけるためという理由があるのです。そのうちに分かるでしょう。

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※子どもと一緒に映画を見ていると,起承転結の起承転までは退屈そうにして,結の部分だけを食い入るように見ています。映画のような長丁場の話にはついていけません。絵本程度の長さであれば,話の続き具合を楽しむことができます。「それからどうなるのかな?」という興味に引かれて,物事は次々に移り変わっていくものであると分かるようになります。読書好きな子どもが物事を一連の流れとして見る力を持つことになります。本を読んでいますか?

※学生のノートを見ていると,できる学生とそうではない学生のノートには違いがあります。文章や絵が整理されているかどうかということです。順序よく並んでいるとその形がすんなりと頭にコピーされます。バラバラになっていると,見ても頭に入りません。パスワードを故意に順不同の文字列にして覚えにくくしているのと同じです。整理することは理解しやすく覚えやすくすることに止まらず,論理的な思考を頭の中に構築する工事なのです。




 長期休みの前になると,計画を立てることがあります。ところが,大方は計画倒れになります。計画が適切ではないからです。計画は当然のこことして,やり遂げたいという課題目的があり,必要だと思われる手立てや準備を選び出して時系列に沿って配置します。それは計画の半分です。想定外の事態への備えや,なにより忘れてならないことは,現状からの第一歩を無理なく始めるペース配分です。論理性が事を成し遂げる必要条件ならば,適切な計画性は十分条件となります。

 人は呼吸をしています。血液中のヘモグロビンが体内で発生した二酸化炭素を吸着して肺に運び,そこで酸素と入れ替えて体内に運びます。ところで,一酸化炭素が肺に入ると,ヘモグロビンとの結合力は酸素に比べて200倍も強いために,酸素の吸着できる余地がなくなり,体内に酸素を運べなくなります。酸素欠乏が起こると中枢神経がやられるので,意識を失い生命を落とすことになります。一酸化中毒がなぜ怖いか,その理由を知ることで,重大さが実感できますね。


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