*** 子育ち12章 ***
 

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「第 37-04 章」


『子育ては 頼り頼られ 共育ち』


【支援 37-04:子どもの共存の認証を促していますか?】

 ■子育て12支援■
『子育て第4支援』
〜お互いの存在を大切に思う〜

 《WHERE-02》
 この号は,子どもがどこで(WHERE)育っているのかという問に対する第2の解答になっています。もう一人の子どもが自分は守られているという安心感を持つことができれば,その居場所に支えられて,活力が育ちに向かいます。ところで,自分だけが育っていけばいいというものではありません。人は社会的動物であるという事実が,育ちの色合いに現れてくるはずです。人的な環境の中で人としての育ちが確保されます。自然児は人になれなかったのです。

 《共存の認証》
 子どもに限らず,人は安心できる居場所を必要とします。居場所は無条件に与えられるものではなく,自ら居場所を作り,維持する努力をしなければなりません。社会における共存関係という居場所は,自分にとっての居場所であると同時に,相手にとっても居場所になります。例えば,夫婦関係がお互いの居場所になるということと同じです。家族,友人,知人,隣人,地域の人,同僚など,安心の度合いに違いはありますが,それぞれを居場所と認めることが大切です。

 《つながる》
 共存の認証と堅苦しい言い回しをしていますが,要するに仲良くすることを楽しもうとすることです。つっぱっていては,安心できないばかりか,かえってストレスを抱え込んでしまい,終いには破滅行為に向かいかねません。まず,あいさつをきちんとすれば,最低限のつながりができます。あいさつも交わさない人の中には,不安しかありません。笑顔に迎えられるとホッとします。ホッとすれば笑顔になり,お互いのつながりが共存関係であることを認め合うことができます。

 《触れ合う》
 「だっこ!」。母子も夫婦も,抱き合うことで最高に安心します。子どものだっこは主として抱かれることですが,母親が元気を無くしていると,子どもがだっこをしてくれます。「ぼくがママを守る!」という気持ちでしょう。能力の違いなどを超えて,お互いを大切に思うことが共存しているという気持ちを育みます。同じ釜の飯を食うという関係も,人にとって肝心な食の部分における触れ合いと考えることができます。「○○し合う」という関係を持つ力が社会性の基本形です。

 《信頼と放任》
 親から見て何の心配もしなくていい良い子が,ときにとんでもないことをしでかして,親を驚かせます。手の掛からない子どもと信頼しているつもりですが,実のところ子どもからすれば放任されているのと同じです。もっと自分と関わってほしい,それは甘えではなく,共に生きているという相互信頼関係を持ちたいのです。お互いに頼り合う関係とも言うことができます。あなたは勝手にしていなさい,それは信頼とは違います。日常の小さなつながりを持つことが大事なのです。

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※人と仲良くすることが大切ですが,誰とでもというわけではありません。人は感情を持っていますので,なんとなく肌が合わないと感じる関係もあるでしょう。そんなときは無理をせずに,普通の関係に止めておけばいいのです。今は仲良くなれなくても,いつか仲良くなれるかもしれません。好き嫌いの二つではなく,好きでも嫌いでもないという曖昧な部分を残しておく,それもある意味で安心につながる緩衝になります。




 人が高度な文化や文明を持つことができたのは,言葉を使う力があったからです。言葉は知恵の素材です。例えば,どのような文学作品も,言葉をばらしてしまうとすべて辞書に収まります。文明を産み出す論文も辞書にある言葉を並べ替えているに過ぎません。業界ごとに専門の言葉がありますが,言葉を覚えると,専門分野を理解することができます。言葉を覚えて,その並べ方をマスターして,文章が書けたら,人として生きていく知恵の世界に飛び込んでいくことができます。

★落書き★

 固定電話の番号は,「012−345−6789」となっています。市外局番はどこの地域でも0から始まります。この0は市外識別番号といって,市外に掛けているということを地区の電話局の交換機に知らせる信号です。0に続く2桁の番号12が市外局番となります。345が市内局番号,6789が加入者番号となります。市外局番と市内局番の合計は5桁以内とすることが国際規約で決まっています。0にも意味があるのです。


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