*** 子育ち12章 ***
 

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「第 38-10 章」


『子育ては 経験生かし 予測させ』


【徳目 38-10:子どもが謙譲でいられるよう導きましょう!】

 ■子育ち12徳目■
『子育ち第10徳目』
〜先見力が謙譲へ導く〜

 《コメント》
 フランクリンの13徳目では,「13.謙譲:キリストとソクラテスに見習うこと」となっています。西洋ではキリストとソクラテスでしょうが,東洋では釈迦と孔子でしょうか。謙譲とのつながりが今ひとつはっきりしないかもしれませんが,なんとなくそうかなというイメージで済ませておきます。辞書を引くと,自分の能力や功績を人前で誇ったりせず,相手を立てることを第一とすることとあります。手柄話や自慢話は,話す当人だけが気分がいいだけで,聞かされる方はうんざりするものです。それだけならまだしも,嫉妬心を引き出されるから厄介です。

 《謙譲である》
 人は自分がかわいいものです。自己満足していればいいのですが,つい人に見せつけたくなるものです。「すごいだろう」という快感を味わいたくなります。他人は口では「すごいね」と受けながらも,気分を害します。自己満足のお相伴ほどつまらないものはありません。なぜなら,あなたとは違うと暗に突きつけられているからです。自分のことを見せびらかすことや言いふらすことは,仲のよい友達関係を保つためには控えるようにしましょう。能ある鷹は爪を隠すという謙譲の勧めは,人付き合いには疎かにできないものです。自慢はしないということから始めましょう。

 《控えさせる》
 今の時代は自己主張しなければならないという局面が増えているかもしれません。ただし,自己主張するここ一番を見極めておくことが大切です。例えば,道を歩いているとき,私が通るといった態度をすれば,必ず肩が触れ合い,不快の種を押しつけ合うことになります。歩道を疾駆する自転車もその例です。お互いが少しだけ控えて譲り合えば,居心地のよい街になります。その他,共同の施設だから勝手気ままに使っていいと考えるのは,浅はかでしょう。社会生活は皆のものであり,自分一人のものではないという謙譲さをしつけることが,仲良く暮らすための第1歩です。

 《先読みさせる》
 飛び出したら危ない,という注意があります。飛び出したときに起こるかもしれない事態を想像するといった,先のことを考えることができるようになって欲しいですね。同じように,自分が言ったりしたりしたことが周りにどう受け止められるだろうか,そういう気配りができるようになるためには,考える時間を置くでしょう。その間が控えめになるきっかけになります。何も考えずにズカズカというパターンが謙譲的な行動を不可能にします。相手と自分のよりよい関係を保とうという気持ちを育てるために,相手の立場を想像するという先読みの経験をさせましょう。

 《幸福感が育つ》
 自分がされて嫌なことは他人に向けてしないように,教えています。銀の道徳律といわれます。自分がして欲しいことを他人に向けてするように,教えています。金の道徳律といわれます。自分と他者を同じように大事にしたいという心があれば,自然に実行することができます。仕合わせとは,お互いによかれと思うことを仕合わせることです。そういう間柄の人がいることが,しあわせの源になります。幸せとは寂しがり屋です。謙譲さによって控えた部分には相手への思いやりが詰まっています。思いやりを交換するから,幸せな関係が出来上がります。

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※謙譲といえば,へりくだること,自分を貶めること,強いものに巻かれるといったイメージがあるかもしれません。あるいは,外国では謙譲は通用しない,つけ込まれるだけという経験もあるでしょう。無理矢理譲らされるときに,譲ってやったと思って自分への言い訳ということもあるかもしれません。言葉には人によって意味の揺らぎがあるものです。マイナスイメージが強くなることも,プラスイメージが強くなることもあります。人との関係は,押していい場合もあれば,引いていい場合もあります。言葉に対する感覚に柔軟性を持つことも大切です。




 泥んこになって遊ぶ子どもが少なくなっているようです。洋服が汚れることを気にしているのでしょうか。ところで,毎日の食事では,食器が汚れます。汚したくないからパック詰めをそのままというのでは,寂しいですね。食器だけではなく,台所は汚れ物であふれます。洗うのが面倒という気持ちが湧いてきます。でも,人が生きていると,汚れることはつきものです。汚れることを逃れていては,生き辛くなります。汗して働くという汚れ仕事が敬遠されますが,度が過ぎると不都合なことも起こってきます。汚れるから清潔にするという一連の営みが生きることにつながります。

★落書き★

 お話の中で,フクロウは森の賢者という役回りです。マンガなどでは,大学帽に眼鏡姿として描かれます。もっとも,子どもには大学帽がなじみが薄いかもしれません。ギリシャ神話では,フクロウは学者の神であるアテネーの従者であり,学者というイメージでとらえられました。さらに,目が前についていて眼鏡が似合うとか,大きな目が物事を見通す知性をうかがわせるとか,夜行性で夜遅くまで勉強するというイメージが重なるといったことがあったようです。因みに,ミネルバのフクロウという言葉で,ミネルバとはローマ神話でアテネーのことを指すそうです。


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