*** 子育ち12章 ***
 

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「第 38-12 章」


『子育ては 無駄を産まない 技教え』


【徳目 38-12:子どもが節約をできるように導きましょう!】

 ■子育ち12徳目■
『子育ち第12徳目』
〜学習力が節約へ導く〜

 《コメント》
 フランクリンの13徳目では,「5.節約:他人または自分のためにならないことに金を使わないこと。すなわち,無駄な金は使わないこと」となっています。節約は金銭的な面で言われることですが,これまでの徳目と同じように,他の局面にも広げて考えます。つまり,自分や他人のためにならない無駄を無くすことと解釈しておきます。結果として,金銭的な節約にもなると考えることができるでしょう。ただし,育ちの局面では,一見無駄に見えることでも必要なことがあります。子育てする側は早とちりしないように注意しなければなりません。

 《節約をする》
 さっさとしなさい。忙しい朝には時間の節約が迫られます。バタバタと出かける準備をしていては,忘れ物も出てきて,余計な手間暇を招きます。それが無駄なことです。その無駄を引き込まないためには,前日に準備を済ませておきます。人に備わっている能力の1つは,先を見ることができることです。用意万端という状況を作り出すようにすれば,かなりの無駄を省くことができます。授業を受ける場合にも,始まる前に着席して教科書を開いて待つようにすれば,すぐに始められ,時間の節約ができます。無駄が生まれないようにすることが大切です。

 《調べさせる》
 昔,子どもに貯金を勧める際に、「ちりも積もれば山となる」というキャッチフレーズがいわれていました。わずかなお金でも月日を重ねてストックすれば,それなりの金額になることを実感したものです。少しぐらいのお金では何もできないから,とりあえずのことに使ってしまおうとしていると,結局何も手に入れることはできません。お金に限らず,時間も同じです。毎日の30分の学習が月・年にすれば何時間になるか調べさせましょう。寸暇を惜しまないという真面目さは,無駄を省くだけではなく,育ちの大切な歩みになります。

 《学ばせる》
 エコ活動が今のトレンドです。出しっぱなし、つけっぱなし,・・・というCMがあります。一人ひとりでは大した量にはなりませんが,集まれば効果は倍増していきます。社会のあらゆる活動は皆でするから動いているということを学ぶことができます。自分さえよければという意識は,自分だけがしても何も変わらないという後ろ向きの諦めにつながります。皆ですれば何とかなるという社会を信じる経験をさせておくことが社会性の育ちにつながります。自分だけですぐに効果を求めるのではなく,皆で協力すればやがて効果が現れるという考え方を学ばせてやりましょう。

 《満足感が育つ》
 足るを知ることで,気持ちは満ち足りていきます。人並みでありたいと思うのが人情です。子どもが要求するときに,「○○さんも持っている」,「みんな持っている」と迫ってきます。自分だけが持っていない,つまり足りていないという言い方をします。これを持っているのはAさん,あれを持っているのはBさん,Cさんはまた別のものを持っている,・・・と周りの人のすべてと同じになろうとするのは欲張りであり,言い換えると無駄なことです。あれはないけど,これを持っている,それが本物の人並みであり,足を知るということです。

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※節約すべき最も大切なものは,時間でしょう。一日はあっという間に過ぎていきます。忙しい大人の生活の中で,子どもを早く早くと急かせることになります。物事をてきぱき処理して欲しいのに,手間取っている子どもを見るといらついてしまうことでしょう。急かされて慌てていると,余計にうまくいきませんし,中途半端になります。育ちは手間取るものと思って,子どものペースを与えて下さい。育ちの時間を無理に短縮しようとすると,手抜き工事のようなことになります。後で修復ができないバグを抱え込むことになります。焦らず慌てず。子育ての賢い節約になります。




 世の中には表と裏があります。妬みや嫉みといった心の暗部があちらこちらでグツグツと噴出しています。聞いている言葉にしてもそのままに信用できないこともあります。甘言にたぶらかされることもあります。あれこれ考えていると,何を信じてよいのか分からなくなり,自分以外の人を恐れるようになります。地域で挨拶をしようとしても,怖い人もいるかもしれないと思うと,挨拶しない方を選びます。純真無垢であることはできませんが,100%はできなくても,大部分のところで純真でなければ生き辛くなります。その加減を教えてやらなければなりません。

★落書き★

 ゴルフコンペにはブービー賞というビリから2番目の人への表彰があります。いろんな催しでもブービー賞を設けていることがあります。フェアに戦っていれば敗者も称えるという気持ちですが,それならビリにすればいいのに,なぜかビリから2番目です。元々はビリの人でした。ところが,優勝はがんばっても無理ですが,ビリはその気になればわざとミスして簡単になれます。そのような人が増えてきたために,狙っても難しいビリから2番目に変わったということです。人の心の浅ましさを見せてくれますね。


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