*** 子育ち12章 ***
 

Welcome to Bear's Home-Page
「第 39-08 章」


『子育ては 人のつながり よい方に』


【権利 39-08:良心を持つ権利!】

 ■子育ち12権利■
『子育ち第8権利』
〜好かれる権利〜

 《コメント》
 子どもの権利条約・ユニセフ抄訳では,「第14条:思想・良心・宗教の自由:子どもは,思想・良心の自由についての権利を尊重されます。親(保護者)は,このことについて,子どもの発達に応じた指導をする権利および義務を持っています」とあります。親の庇護の下にあるときは,親に甘えて好き放題に生きることができます。ところが,家族という小社会,友達や隣人という社会の中に入ると,思い通りに生きることがわがままとして許されなくなります。社会には,お互い様であるために,してよいこと,してはいけないこと,した方がよいことなどが定められています。

 《仲良くすること》
 一人でいるとつまらないだけではなく,寂しく,気持ちが落ち込んでいきます。人の中に入るのが苦になる,苦手というのは辛いものです。周りの人と仲良くつきあえることがなによりです。周りの人が仲良くしてくれないと思っていては,なにも変わりません。周りの人を変えることはできないことです。できることは自分を変えることだけです。周りに対して求める気持ちが強く表れているから,周りの人は避けようとしています。求めるのではなく求められるような自分になるようにすれば,つながりは広がっていきます。

 《判断させる》
 行動を選ぶときには,先ずは自分にとって損か得かを考えますが,さらに正邪の物差しを使わなければなりません。したいけれどしてよいのか,という判断をすることが大切です。いくつかのパターンがあります。したければしてよいこと,したくてもしてはいけないこと,したくなければしないでよいこと,したくなくてもしなければならないことがあります。他には,しなくてもいいがした方がよいことという判断もあります。正邪の判断を怠ると,結局は損得に跳ね返ってきます。よいことやいけないことの理由を教えて,判断の物差しを持たせてください。

 《気配りさせる》
 自分の周りにいる人に気配りをすることが,社会生活の基本です。相手の立場に立って考えるということですが,それは「自分だったら」と想像することです。自分がされて嫌なことは相手にしない,自分がされてうれしいことは相手にしてあげる,その判断が第1段階です。その次にあるのが,誰かがしないといけないが誰もが嫌がることを,引き受けてするという強い判断です。例えば,すすんで掃除をするといった行動ができることです。自分だけではなく,周りの皆のことを考えた行動をすることが気配りとなります。

 《品格が育つ》
 価値観には,善悪,真偽,美醜があります。人の心には表と裏があります。自分のことしか考えていないのが裏の心であり,そこから出てくる行動は悪行,偽装,醜態になります。周りの人のことを考えているのが表の心であり,そこから出てくる振る舞いが善行,真実,美行となります。もちろん,人のことばかり構ってはいられないのが実状です。それでもできるだけ表の気持ちを持つように努力していると,品格が備わってきます。少なくとも卑しくはなりません。子どもの世界のいじめは卑怯という卑しさの表れであることを思い起こしておきましょう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
※母子密着から親離れして誕生したもう一人の子どもは,母親とつながる仲間として父親を発見します。父親の姿を見ることによって,人と付き合うことがどういうことかを学んでいきます。父親に期待されることが社会性であるという所以です。家族を大切にしようとしている父親の姿は,周りにいる身近な人を気に掛けていることを教えているのです。男の子であれば,父親と同じようにお母さんを守りたいと思うようになります。もう一人の子どもに,お互いに支え合う関係が社会の基本であると気付かせましょう。




 子どもは親とは別の人格を持つ一人の人間であるといわれます。親の意のままに支配してはいけないという戒めです。過保護過干渉に対する戒めです。また,子どもの自主性に任せるようにすることが勧められます。そのことは放任することとは違います。子どもが実社会と直接に関わりを持つことは原則として避けなければなりません。育っている間は,ごっこの世界であり,保護されることが必要です。最近はネットなどによって,実社会との接触も可能になっているので目が届きにくくなって,見守りも注意深くしなければなりません。

★落書き★

 元気よく遊んでいると,転けることがあります。身体のあちこちを打ちますが,打ったところがこぶになるのは頭だけです。どうしてだろうと考えたことはありませんか? 打ったところの皮膚下に傷ができて血液が溢れたり,傷を治すために血漿が集まってきてくるのでふくらみができます。頭は皮膚のすぐ下に骨があるので,盛り上がってきてこぶになるのです。他のところは,柔らかいので,飛び出してくることはなく,あざになります。言われてみれば当たり前のことですね。痛いの痛いの飛んでいけ〜。


「子育ち12章」:インデックスに進みます
「子育ち12章」:第39-07章に戻ります
「子育ち12章」:第39-09章に進みます