*** 子育ち12章 ***
 

Welcome to Bear's Home-Page
「第 39-11 章」


『子育ては 地道な経験 積み重ね』


【権利 39-11:知恵を学ぶ権利!】

 ■子育ち12権利■
『子育ち第11権利』
〜真似をする権利〜

 《コメント》
 子どもの権利条約・ユニセフ抄訳では,「第17条:適切な情報の入手:子どもは,自分の成長に役立つ多くの情報を手に入れることができます。国は,マスメディア(本・新聞・テレビなど)が,子どものためになる情報を多く提供するようにすすめ,子どもによくない情報から子どもを守らなければなりません」とあります。生きていくために必要な知恵は,言葉という情報の形で大人から子どもに受け継がれていくものです。あまたの情報の中から,育っている子どもにとってもっとも旬な情報が与えられなければなりません。その社会的な義務の一環が教育です。

 《片寄らないこと》
 子どもたちは,情報過多の中で,知っているというだけの情報処理に止まり,情報の咀嚼が苦手です。話していることが受け売りに過ぎずに,自分の言葉になっていません。例えば,学生の卒業論文が人の論述をコピーアンドペーストで継ぎ接ぎしているものであったりするのも,消化する力の不足です。情報をよく咀嚼しなくなったのは,面白い情報だけに片寄っているからです。面白かったという浅い感性のところで終わっています。大事な情報は面白くないものですが,よくよく咀嚼すればじわっと面白みが出てくるものです。そのときに自分の感性と結びついた情報になります。

 《直面させる》
 子どもは遊びでも勉強でも,どうしたらいいのか分からない局面に出会います。知〜らないと,逃げ出したくなります。逃げ癖を付けると,知恵も子どもから逃げていきます。ちょっと踏みとどまって,どうしようと考える時間を持たせましょう。考えることは,どこまで順調に進んだかという見極めです。うまくいかないところが,知恵の在処なのです。つまずくところにこそ,知恵が埋まっていると考えて下さい。失敗しなくなることが育ちですが,失敗するポイントは育ちの階段の踊り場のようなものです。足踏みこそが必要なのです。

 《真似させる》
 振り返ってみて,さっきはこうしたが,別のやり方もあると気付くことが大切です。そのためには,同じことをしている人のやり方をよく観察しておかなければなりません。自分はどこで違っていたか,それが分かれば,真似をしてみます。きっとうまくクリアできるでしょう。自分がどうしたかという振り返りができないと,何を真似すればいいのかということが分かりません。暮らしの中で生きていく知恵については,親のするようにするという育ちのパターンが語られますが,情報源としての親を真似るという知恵の学びを表しています。

 《堅実性が育つ》
 見よう見まねで育つには,人ができるなら自分にもできるという自分への信頼が必要なことはいうまでもありません。逆に言えば,どうしてよいか分からなくなっても,真似をしていけば何とかなるという知恵の学び方を体験していくことで,できる自分に気付くことができます。こつこつと学びを続けることの有効さに目覚めたら,どのような状況においても,堅実に向き合うことが大事なことであると納得できます。育ちの過程を通して,生き方の姿勢も獲得していくことになります。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
※子どもは楽な方に,面白い方に流されます。その流れに飲み込まれないように修正をする必要がありますが,度を超さないようにしないと,子どもは息苦しくなります。他人に言われることは,余計にきついものになります。もう一人の自分が自分を自制すればずいぶんと楽になります。面白くないけどしてみようと,もう一人の子どもが自分を向き合わせるようになることが望ましいことです。楽しそうに見えなくても,実際にしてみると意外と面白いことが見えてくるものです。深いところに本当の面白みがあることを,もう一人の子どもに教えましょう。




 子どもは生きていく上で必要な知恵を身につけなければなりません。その知恵はどこにあるのでしょう? 子どものそばにいる周りの人が持っています。親や大人,先生や友達といった実在の人の他に,例えば,本やマンガの中の主人公のような仮想の人からも,学び取ることができますし,その多様さがバランスの取れた知恵を育んでくれます。教育を受けることだけではなく,人との結びつきの豊かさが大切です。情報社会の進展により人との直接のふれあいが縮少していますが,この状況は子どもにとってあまり上等の環境とはいえません。結びつきによる学びの機会を増やす必要があります。

★落書き★

 おやつのアイスクリームを落としてしまって,べそをかきます。べそとは何でしょう? 圧口(ヘシクチ)のヘシの転訛とされているそうです。圧し折る(へしおる)というように,唇に力を入れて押さえつけた口の形が圧口です。いびきをかく,恥をかくというように,「かく」は「する」という意味があるので,べそをかくという言い方ができたということです。今では,子どもが口をゆがめて泣き顔をすることに使われることが多いようです。幼子から,べそをかきながら一筋の涙を見せられると,参ってしまいますね。


「子育ち12章」:インデックスに進みます
「子育ち12章」:第39-10章に戻ります
「子育ち12章」:第39-12章に進みます