*** 子育ち12章 ***
 

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「第 39-13 章」


『子育ては 側で支える 子育ちを』


【権利 39-13:最善を選ぶ権利!】

 ■子育ち12権利■
『子育ち第13権利』
〜育つ権利〜

 《コメント》
 子どもの権利条約・ユニセフ抄訳では,「第3条:こどもにとってもっともよいことを:子どもに関係のあることを行うときには,子どもにもっともよいことは何かを第一に考えなければなりません」,また「第5条:親の指導を尊重:親は,子どもの心やからだの発達に応じて,適切な指導をしなければなりません。国は,親の指導する権利を大切にしなければなりません」,さらに,「第18条:子どもの養育はまず親に責任:子どもを育てる責任は,まずその父母にあります.国はその手助けをします」とあります。育ちによいことを考える責任は親にあります。

 《信じている子ども》
 子どもは両親から命を受け継ぎます。命のつながりがあるから,子どもは両親を心底で信頼しています。目の前で起こる些細な行き違いから,信頼にひびが入りそうになることがあるかもしれません。そんなことはあり得ないと思いたいのですが,親子の間での不幸な出来事が現実に起こっている報道等を散見すると,絆の脆弱さを想定外のこととはできません。素晴らしい親子関係を築くことができたら,素敵な人間関係が社会を覆っていくはずです。信頼に満ちた関係を確実に育てることが親の社会的責任であり,ひいては親子の幸せをもたらすことになります。

 《育ちを支える義務》
 こどもを指導する権利が与えられている親は,その権利を最大限に活用する義務を担っています。だからといって,がんばりすぎないことです。過ぎたるは及ばざるがごとし,です。育つのは子どもですから,育ちを支えるだけでいいのです。どのような支えが必要であるのか,12の支えをまとめておきます。

 1.子どもに考えさせて選ばせて決めさせるようにしましょう。
   自分を客観視するもう一人の子どもが誕生してきます。

 2.家族とともに行動し自分と他者が同じであることに気付かせましょう。
   皆の中の自分を意識できるようになります。

 3.子どもと共にいることの喜びを温かく伝えましょう。
   子どもは望まれている存在と感じて安心するようになります。

 4.子どもなりに家族の生活にきちんと参画させましょう。
   信頼を基盤とする社会に前向きに向き合うようになります。

 5.子どもに美しい言葉で語りかけるようにしましょう。
   もう一人の子どもは言葉の母乳を吸収して知恵を獲得します。

 6.表現することで共感できる感動を体験させましょう。
   人とつながることによって生きる喜びがあることを知ります。

 7.できないことよりできていることを認めましょう。
   もう少しできるようになりたいという意欲が能力を伸ばします。

 8.皆のためになることをしたときはほめてやりましょう。
   喜んでもらえたといううれしさが優しい気持ちを育みます。

 9.弱さを見せる子どもをありのままに受け入れましょう。
   弱さは育ちの途上であると納得すれば育ちを続けられます。

 10.異年齢の子どもたちの中に入る機会を与えましょう。
   明日の自分の姿を見つけることで育ちの目標が見えてきます。

 11.子どもの失敗は育ちの芽であると考え大事にしましょう。
   失敗がもう一人の子どもを目覚めさせて反省をさせます。

 12.手助けをするのではなく側でしてみせるようにしましょう。
   真似る学びをすれば自分で挑戦できるようになります。

 以上12の項目は,この子育て羅針盤の根幹です。子育ちの局面ではいろいろな具体的な支えが現れるはずですが,それらはこの12の項目に分類することができます。この12項目は子育て・子育ちの基本であるということです。基本ですから,どれが欠けても困ります。すべて揃っていれば,健全な育ちになるはずです。

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※もしあなたが子どもだったら,今のあなたの子どもでありたいと思いますか? 少し意地悪な質問ですね。でも,子どもはあなたの子どもでよかったと思っています。その思いに応えるようになりたいとは思いませんか? 自分の子育てを振り返るチェックポイントとして,12の支えを参考にしてみてください。あなたの中にいるもう一人のあなたがあなたを離れたところから見ています。親子の情という感覚的な関係を,もう一人のあなたが客観的に考えてみることもたまにはいいのではないでしょうか。




 子育て羅針盤第39版は,今号で完結します。次号からは,第40版になりますが,この版に限定してスタイルを大幅に変えてお届けしようと思っています。一応詩編と名乗りますが,詩に似せた形式にしたという程度のことです。3か月後にはまた論述の形に戻すつもりです。しばらくお付き合い下されば幸いです。
 なお,ご質問やご要望などがありましたら,下記のアドレスまでメールをいただければ,お答えできることはさせていただきます。お待ちしております。

★落書き★

 一寸法師の話をご存じですね。大きな望みを持って京に上って鬼退治をしました。ところで,御伽草子では出かけた理由が違っています。老夫婦にとって待ちに待った子どもでしたが,いっこうに大きくなりません。やがて両親から化け物扱いされ疎まれるようになりました。そんな子を持ったことを嘆いて「いっそのこと,どこへなりとやってしまいたいものだ」と話していました。それを耳にした一寸法師は「それなら自分からどこかへ行ってやる」と決心しました。一寸法師は仕方なく家出をしたのです。悲しい話です。


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