『子育ちは 明日の期待で しあわせが』
【詩編 40-10:子どものための第10詩】
■子育ち12詩編■
『子育ち第10詩編』
〜期待するから,しあわせに〜
期待を持ち続けたいと願うなら
生きることが辛いと思いたくないなら
生きる喜びに出会いたいなら
周りの笑顔に包まれることを望むなら
今日を真面目に過ごすことです。
どうせ無駄と背を向ければ気は楽です。
寝るだけが楽しみならば一日は終わります。
朝が来れば起きたくないと思います。
生きることは歩みがあるということです。
何かを成したという一歩を積み重ねます。
小さな一歩が明日の一歩につながります。
自分が動くと,周りの状況は変わります。
自分が動くと,見えなかった支えが現れます。
自分が動くと,真面目な自分に出会います。
地味な活動を厭うから,焦りが生まれます。
地味な活動を厭うから,明日を見失います。
地味な活動を厭うから,期待が持てません。
今を充実させれば,続ける楽しみがあります。
今を充実させれば,次を期待できます。
今を充実させれば,生きている実感があります。
期待を呼び込むためには,目標を欲張らないことです。
期待を呼び込むためには,今すぐと慌てないことです。
期待を呼び込むためには,当てにして頼らないことです。
何とかできると信じたら,意欲を保ち続けられます。
何とかできると信じたら,進む道が見つかります。
何とかできると信じたら,明日が楽しみになります。
明日を待つから,自分に期待することができます。
明日を待つから,生きることがうれしくなります。
明日を待つから,あなたはしあわせをつかみます。
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※カール・ヒルティが書いています。「ベッドについたとき,あくる朝起きるのが楽しみな人は幸福な人だ」と。明日を心待ちにする,それが生きていくしあわせの形ですが,なにもせずにただ待つのではありません。自分でつかみ取ろうという期待がなければ,生きている自分につながるしあわせとはなりません。「継続は力なり」という言葉があります。一日一日を真面目に積み上げていく,今日の自分をもう一人の自分が明日につないでいく,その姿勢がしあわせを産み出す力になるということでしょう。
人生は真っ直ぐには進みません。行きつ戻りつ,右に左に揺れながら,千変万化の局面を通っていくものです。思い通りにいくときもあれば,何をやっても駄目なときもあります。だからこそ,一人ひとりの人生は彩りがあり,自分の人生というものになります。誰も他人の人生を歩むことはできません。子どもの育ちも同じで,3歩進んで2歩戻るというペースで進みます。それは生きる力を得るために不可欠なプロセスです。成功するから力がつくのではなく,失敗しなくなるから力がつくと考えておかなければなりません。失敗は育ちの元なのです。
★落書き★
ミカンを食べるとき,袋にまとわりついている白い筋を取り除きますか? 食べても味がないだけではなく,なんとなく邪魔な感じがします。でも,あの筋は維管束といって,なければミカンは育たないのです。水や養分の通路です。生きていくために必要なものは,地味で無味で目立たないものです。その支えがあるから美味しい実が作り出されます。しあわせという果実も,真面目な気持ちで日々を暮らすという地味な暮らしがあるから生まれるのです。楽して金があればという期待,それはただの欲望の虜になっているに過ぎません。
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