*** 子育ち12章 ***
 

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「第 43-01 章」


『子育ちは 育ちのチャンス 適切に』


【心得 43-01:子育て第1心得】

 ■子育て12心得■
『子育て第1心得』
〜親は隠れるようにしなさい〜

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 ○モンテッソーリ教育:No.11

 教師を探し求める子どもには,そばにいることを感じさせ,感づいている子どもには隠れるようにしなさい。
 不安な子どもには心の拠り所となり,安定している子どもへは教師のリモコンにならないように存在を潜めるように。

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○保育園に通う6歳の娘と母親の会話です。「ママお仕事がんばってね!」「△△ちゃんもがんばってね!」と,うるわしい母子の姿で一日が始まります。ところがある日,娘から「いつも△△ちゃんに『がんばってね』って言うけど,何をがんばればいいの? 保育園で遊んでるだけなんですけど」と言われました。母親は,娘がママと離れる寂しさに耐えて,がんばってるんだと思ってたんだけど・・・。冷静すぎるぞ,保育園児!と苦笑です。

 娘が自分のことを△△ちゃんと言っています。自分を名前で呼んでいるのが,もう一人の自分,もう一人の子どもです。自分を第三者的に見ることができるのは,もう一人の自分が誕生しているからです。

 もう一人の子どもが育っていると,ママと離れる不安は軽くなります。ママがいないと不安になるという心情は,ママに言われないと自分でどうすればいいか決められないからです。指図されないと動けないということです。自分のことを決めるもう一人の自分が育っていない状態です。もしも四六時中,ママの言いなりになっているとしたら,もう一人の子どもは生まれることができません。

 親は少しずつ隠れるようにして,子どものことは子どもに任せるようにしていきます。自分で決める機会を持たせていくと,もう一人の自分が誕生します。子どもを育てるというのは,実際の所,もう一人の子どもを育てることなのです。

 子どもが自立しはじめたら,親離れをしようと思われるかもしれません。順序が逆です。親離れを仕掛けるから,もう一人の子どもが誕生して,自立していきます。子どもが自分で考えて決めなければならない機会を与えるために,親は隠れるようにする必要があるのです。自立しなさいと外部から命じるのではなく,子どもの中のもう一人の子どもの登場を促すことが,自立を目指す子育てになります。



 子育て羅針盤第43版の始まりです。前号でのお約束通りに,思いっきり短くしました。読み応えはなくなりましたが,読みやすくなったはずです。3か月間,お付き合いをお願いいたします。

 もう一人の子どもが考えて,自分の行動を決めます。子どもが決めた行動をまずは認めて見守ることが,子どもを尊重することにつながります。親の目線ではなく,子どもの目線に立つことが求められます。次号をお楽しみに・・・。

★落書き★

 お天気のお話です。高気圧になると晴れ,低気圧になると雨です。その理屈をのぞいてみましょう。低気圧は気圧が低いので,周りから風が吹き込みます。吸い込まれた大気は上昇気流となって上に昇ります。海に囲まれているので,この上昇気流は海面から昇っていき,水分をたっぷり含んでいるので上空で雨雲になります。一方で,高気圧は周りより気圧が高いことなので,大気が周りに押し出されるため風が外に向かって吹き,入れ替わりに上空から大気が降りてきます。水分の多い大気を外に押しやることになるので好天気になります。


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