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「第 46-02 章」 |
『子育ちは 今の自分が 好きであり』
■有能化12秘訣■
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『有能化第2秘訣』
【愛嬌力を育てよう】
●《微笑》幼い子どもは,何かと世話をしてもらわなければ生きられません。そこで,周りの大人が構いたくなるようなメッセージを発信する術を獲得します。それはあのあどけない笑顔,エンゼルスマイルです。泣き声で注意を引き付けて,世話をしてもらった後に,ニコッとすれば,大人へのお礼は十分です。逆にしかめっ面をしていると,邪険に避けられるでしょう。大きくなっても子どもは大人と関わりを持つことで,たくさんの育ちの糧を受け取らねばなりません。微笑みは大事な育ちのサインです。
●《柔和》人付き合いでは,自分の思い通りにいかないことが起こります。子どもであれば,かなり自分本位ですから,そういうことはしょっちゅうでしょう。そのたびに怒り泣き叫んでいては疲れるだけで,先に進みません。少しばかりの反対や理不尽にあっても,それに対して悪意と報復の心をもって向かうことをせずに,じっと耐えて忍ぶこと,力を用いずに自己を主張せず,友に対し優しさに徹し,謙遜に生きることをたまにしてみることも必要です。子どもがそうしたときは,一杯ほめて抱きしめてやりましょう。
●《茶目》仲良くつきあうことは理想です。でも,ちょっとした言葉遣いの不注意から気まずくなったり,思い違いが重なったり,順序が違ったり,トラブることがあります。そこをどう切り抜けるか,それも大事な生きる力です。そこで役に立つのが,無邪気な子どもっぽいいたずらができる茶目っ気です。気まずくなった雰囲気をコロッと変えてしまう仕草や言葉が出ると救われます。子どもを叱っているとき,子どものとんでもない応対にあっけにとられて噴き出してしまうことがありませんか?
●《自信》もう一人の自分が自分をどう見ているかによって,行動が左右されます。自分のことが好きでなければ,不貞腐れた振る舞いをするでしょう。自分に自信がなければ,媚びるような愛想を振りまくようになるでしょう。自分の良い面も悪い面も過不足なく認めることができると,自信を持つことができます。そのとき,人に対しても過不足なく向き合うことができて,優しく接することができます。自分の弱さに臆することがないので,突っ張ってみせる必要がなく,振る舞いが愛嬌のあるものになります。
●《配慮》親は時に,代弁者を務めることがあります。友達関係のねじれが起こったとき,相手の子どもの立場や思いを代わって話してやることです。そういうバイパスがあると,こじれるのを避けることができます。当事者だけでは,それぞれの思い込みの深みにはまり込みます。少なくとも,人の思惑を邪推することから免れることができて,なるべく信じてみようという向きに気持ちを持っていくようになります。相手に対するそのような配慮ができれば,愛嬌に満ちた関係が持てるでしょう。
もう一人の自分が自分を好きになることが何よりも大事です。自分を好きになるのは自分しかいないのです。自分が好きになれなかったら,生きていてもつまらないですものね。さて,次週は,相談力の話です。人は相談することによってつながり,成長をしていくことができます。「誰にも相談できない」という状況は,人が生きていける環境ではありません。人とのつながりの一つの局面として,相談ということのあれこれを考えてみましょう。
★落書き★
プードルという犬は,独特の毛を刈り込んだスタイルをしています。原種は長毛の巻き毛が全身を覆っている大型の猟犬で,水鳥専門でした。飼い主が撃ち落とした獲物を拾いに水中に飛び込むこともあります。長毛は泳ぐには邪魔になります。また,毛は脂分があって水をはじきますが,水中に長くいて水を含むと重くなります。そこで毛を短くカットしますが,冷たい水の中では寒すぎます。そこで,心臓を中心に胸元の毛を残しました。結果として,あのスタイルになり,貴婦人方に愛されるようになりました。
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