*** 子育ち12章 ***
 

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「第 46-03 章」


『子育ちは 頼り頼られ 人の輪に』


■有能化12秘訣■

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『有能化第3秘訣』

【相談力を育てよう】

●《傾聴》お母さんあのね。そういって子どもが話しかけてきます。な〜に。あのね・・・。どうしたの,さっさと言いなさい。話が出そびれてしまいます。言葉は待ってもらっていないと、出てきづらいものです。話を聞くときには,話をする方のペースに合わせることが基本です。傾聴ということが言われますが,話し手のペース優先で始まります。話を気持ちよく聞いてもらえるとは,自分のペースで話させてくれることです。その経験がある子どもは,確実な言葉の交わし方を習得できます。

●《共感》他愛のないおしゃべりならいざ知らず,中味のある話し合いの場合には,共感できる言葉を見つけなければなりません。言葉がすれ違っていては,話が通じません。物事に対して共通理解ができたところで,話は次ぎに展開していきます。積み上げていくと,やがて意見の違いが現れてきます。そこで,根気よく細かなすり合わせをすれば,お互いに受け入れることのできる結論が得られます。話し合いは共感できる結論を出すためにするものです。嫌だから物別れ,そうなるようなら,相談にはなりません。

●《納得》皆で相談をしているときに,正解にこだわると,まとまらなくなります。正解は前提の選び方で変わるので,一つではありません。議論百出になります。別の道を辿る手もあります。それぞれの得を納めるように配慮します。得を納める,それが納得です。損の計上はしないでおきます。さらに少し長いスパンで考えます。今回は得が少ないが,次回には埋め合わせるといったことです。きょうだいで上の子が今回は譲って,次回は埋め合わせるという得勘定をするのです。相談がまとまります。

●《厳守》相談によって皆が了解した結論は,厳守されなければなりません。日常的な場面では,約束を守るということであり,責任を果たすということです。トラブルになりやすいのは,それぞれの責任の持ち分が曖昧な場合です。それは聞いていないとか,それは了解していないとか,詰めが十分でないと,隙間ができます。それを避けるには,つながりの部分を少しだけ余分に対処することです。手伝いでいえば,次の作業がしやすいように準備して終わるということです。何事も,すればいいというものではありません。

●《信頼》無茶なことは言わずに納得し合い,決めたことは厳守する,そういう人とはいろんなことで相談したくなり,信頼関係が生まれます。信頼できる人を持つことは,大きな財産になります。信頼できる人とつながりを持ちたいなら,信頼してもらえる人になることです。相談してもらえるようになったとき,信頼の輪に入ることができます。子どもに小さなことを相談してみませんか。相談を持ちかけられるということは,信頼されているというメッセージですから,子どもは自尊心を育まれます。



 人のつながりは信頼という鎖です。一度だけの裏切りが,鎖の切れになります。誰からも相手にされないということは,居場所の喪失です。シカトがいじめになるのは,居場所を奪うからです。つながりは,つながっている必要があると継続します。一緒に暮らし共同活動をするということが大事になります。その一つの事例が相談することであり,次回に考える委任することです。ところで,子どもにとっては,遊びという活動も大切な共同活動であることを忘れないで下さい。

★落書き★

 子守歌を聞くと眠くなります。ゆっくりした単調なリズムは慣れを生じやすく,外部刺激として認知されにくくなります。外部からの刺激が減少すると覚醒レベルが低下して眠くなります。赤ちゃんを抱いて揺らしたり,添い寝して手で叩いたりするのも,単調なリズムです。また,心拍に近いリズムは心理的安定をもたらし,交感神経を鎮め,睡眠へ導くと考えられているそうです。子守歌のリズムは,眠くなるリズムであるということです。


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